原書房から出版されている食の図書館 - オレンジの歴史に引き続き、食の図書館 - レモンの歴史を読んでいる。
レモンもオレンジと同じカンキツに分類されるが、レモンはレモンで独特の広がり方をしていて興味深い。
レモンの栽培が世界各地へ広がっていったことに関して興味があれば、上記の本を読んでもらうとして、これからカンキツを深く学ぶために必要なことをメモとして記載しておく。
上記の本には下記の記載があった。
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植物学者によれば、アジアとオーストラリアがひとつの大陸としてつながっていた約2000万年前、マンダリン、ザボン、そしてシトロンという柑橘の3つの野生種が自然発生した。今日、私たちが知っている他の柑橘類 - オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム - はすべて、この3つの自然交雑によって 生まれた交雑種である。
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※レモンの歴史 - 原書房 13ページより引用
カンキツを学ぶ上で、自然発生したと考えられている三種は押さえておく必要があるので、今回はこれらのカンキツについて触れる。
Joe Ravi, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
はじめにマンダリンについて。
マンダリンは果皮が剥きやすく酸味が弱く糖度が高い。
イメージとしてはウンシュウミカンの先祖といったところか。
Foto: Johann Werfring, CC 表示-継承 3.0, リンクによる
シトロンはレモンと類縁関係にあるものだと捉えておけば良い。
Ivar Leidus - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
ザボンは日本ではブンタン(文旦)と呼ばれるカンキツを指す。
自然発生した原種は上で掲載した写真の果実より小さいものになるが、この三種を頭に入れておけば、これから見ていくカンキツは上のどの果実の影響を強く受けているのか?といった事が想像しやすくなり、特徴の把握も楽になる。