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ほぼ毎日歩いている道の横にブナ科のアベマキの木があって、


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落葉前の様子に目がいった。

落葉前の様子を丁寧に見るのははじめてかもしれない。


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この葉を見ると、どうやら葉は緑から黄色を経て、徐々に茶褐色になっていくようだ。

色素を整理すると、緑は葉緑素で、黄色はカロテノイドで、茶褐色はタンニンだろう。

葉緑素の分解産物が根の抵抗性を高めるらしい

カロテノイドの生合成

苦味や渋みのタンニン


11月に入り、気候が徐々に寒くなっていく中で葉緑素はオートファジーにより回収される。

植物のオートファジー


これは想像だけれども、葉緑素の回収の段階では、重合度合いの高いタンニンの量は少なく、葉緑素が無くなった後に発生した活性酸素がカロテノイドやポリフェノールに作用し、ポリフェノールの重合度合いが高まりタンニンの量が増えるのではないかと。


養分を回収し終わり、茶褐色になった落葉が落葉して土に蓄積する。

落葉の中にあるタンニンと土のアルミニウムが反応してミクロな土壌粒子が出来る。

アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性


タンニンとアルミニウムの関係は偶然なのだろうけれども、落葉によって団粒の形成が促進されるという話はいつ聞いても綺麗な流れだと感心する。

こんな綺麗な流れは積極的に利用していかないと勿体無いよね。

ヤシャブシは水田の肥料として利用されていたらしい