イチゴの果実の着色を担う物質は何か?でイチゴの果実の紅色の色素とその合成経路がわかった。

それを踏まえた上で、色素であるアントシアニンが何であるのか?

そこらへんを見ていきたいと思う。


アントシアニンに関して、日本植物生理学会のみんなのひろばにわかりやすい記事があったので、そちらを紹介する。




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無機養分の欠乏、過剰、アンバランス、温度ストレス、病害などはすべて葉の光合成を抑制する環境要因となりアントシアニンの合成が促進されます。

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アントシアニンの出る理由 | みんなのひろば | 日本植物生理学会


理由は以下の通り。

光合成には太陽の光を利用して、水から電子を取り出す明反応と、

明反応で取り出した電子を二酸化炭素に使用してデンプンを生み出す暗反応がある。

ちょいと光合成の話でも

植物は水から得た電子をどうやって蓄えている?


明反応は植物にとっての高ストレス環境でも行うことができるけれども、

暗反応は高ストレス環境では行うことが難しい。


となると、

明反応で取得した電子が余剰になり、活性酸素となる。

これ以上活性酸素が合成されないように、濃いめの色素であるアントシアニンを合成することによって、


寒空の下で盛り上がるカタバミたち


太陽の光のフィルターの役割を果たし、明反応を抑える。

発生し続ける活性酸素




今回の内容と果実の熟す際のアントシアニンの合成は別の作用になる。

何故ならば、果実は健康であればあるほど、鮮やかな色になるわけで、

高ストレス環境におけるアントシアニンの合成と同じとは考えにくい。


というわけで、

次回は果実内のアントシアニン蓄積の話を見ていこう。

-続く-