
写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用
前回、藍藻類(シアノバクテリア)のユレモは粘液物質を分泌して滑走運動を行うという内容を記載した。
なぜ唐突にユレモの滑走運動の紹介を行ったか?というと、ある読み物を紹介したかったからだ。
その読み物というものが、土壌圏の創生とラン藻 化学と生物 Vol. 42, No. 3, 2004で毎年600万ヘクタールのペースで増え続けている耕作不可能地問題をなんとかすべく、藍藻のもつタフさで土壌再生を行うための研究が紹介されている。
ここに記載されている藍藻類は前回紹介したユレモではなく、

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用
ネンジュモ目のアナベナであった。
ネンジュモはたくさんのバクテリア(個体)が数珠のように繋がっていって、時々、休眠や異質細胞の個体が混じっている。
※異質細胞については下記の記事に記載がある。
ユレモ、ネンジュモ、どちらも土壌藻として、畑の土の表面に生息していると報告のある藍藻類となる。
これらを踏まえた上で、上で紹介した読み物から二つの図を紹介する。

※図:土壌圏の創生とラン藻 化学と生物 Vol. 42, No. 3, 2004 195ページより引用

※図:土壌圏の創生とラン藻 化学と生物 Vol. 42, No. 3, 2004 196ページより引用
これらの図には荒廃土壌として塩類集積や日本にはほとんどないけれども高アルカリの土壌を挙げ、藍藻類の分泌する多糖(粘液物質)が土壌の物理性の向上が見られたことを示している。
土壌藻といえば、


土壌藻に目を向けてで見た土壌粒子の周りが緑色になっていて、この緑の個所を形成する土壌微生物群で間違いないはずで、この緑色の団粒で行われている反応が、上の二つの図であることも間違いないはず。
上の写真は塩類集積地でのものなので、上の二つの図の荒廃土壌の条件にも合致する。
藍藻を経て、土についての理解が少しだけ深まった気がする。
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