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香り化合物の合成経路から見えてくることの記事までで見てみた香り化合物の青葉アルコールことヘキセノール等は最近は植物が食害昆虫や病原性微生物に対する耐性としての話題を頻繁に見かけるけれども、発見された当初は緑茶の良い香りとしてであった。


以前、野菜の美味しさとは何だろう?香気の記事でも触れた通り、野菜に限らずどの食材でも香りというのは味を引き立たせる上で超重要な要素となっていて、鼻が詰まっている時に食べたものはあまり味を感じないというというのは有名な話だろう。


青葉アルコールはトマトや茶以外の作物でも普遍的に存在している可能性のある香り化合物であるため、昆虫による食害や病気にかかりにくい作物の摂取は美味しく感じるに違いない。

というわけで、ここらへんの内容を記載している読み物を探してみたところ、

大西利幸 農薬科学とその周辺 -最近の話題- 「香り」や香気配糖体が織りなす化学防御システム「香り」や香気配糖体が植物の身を守る 日本農薬学会誌 44(1), 65-66 (2019)

という読み物にたどり着いた。


※図:上記論文の66ページより引用


上記の論文中に香気成分は農産物品質の指標である味や香りに大きく寄与していると記載されている。



今までの話を整理すると、食味の面で高品質な作物は昆虫による食害を受けにくく、病原性微生物による感染を受けにくいということになる。

逆にいうと、ベテラン農家が謳う「虫に食われる野菜は安全で美味しい」というのは間違いである可能性が高いと言える。


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