アロフェンと活性アルミナまでの記事で各種造岩鉱物とその風化について見てきた。
風化耐性が非常に強い石英を除いた造岩鉱物(一次鉱物)は風化すると粘土鉱物(二次鉱物)になる。
粘土鉱物には様々な種類があり、
モンモリロナイト等の2:1型粘土鉱物は
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1:1型の粘土鉱物であるカオリナイト等に変成していく。
風化について調べていくと、造岩鉱物の風化の終着点は必ずカオリナイトというわけではなく、風化はまだ続くようだ。
カオリナイトが水と反応することで、
Al2Si2O5(OH)4 + H2O → 2Al(OH)3 + 2SiO2
水酸化アルミニウムと二酸化ケイ素になる。
Dave Dyet http://www.shutterstone.com http://www.dyet.com - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる
水酸化アルミニウムはギブス石と呼ばれるようで、二酸化ケイ素は二酸化ケイ素の結晶構造について - 数研出版の記事で記載されている何かだろう。
水酸化アルミニウムになると、流石にCECはなくなるだろうし、二酸化ケイ素も栽培上不利な鉱物であるはずで、造岩鉱物の風化の行き着く先は、栽培難易度が非常に高い土壌であることがわかる。
このような土壌を赤黄色土と呼ぶらしく、この手の土壌は日本土壌インベントリーですぐに判断することが出来る。
ギブス石は更に風化(酸化)しそうだけれども、これ以上は触れないことにする。