火山ガラスとは何か?の記事で火山ガラスの種類と、火山ガラスの一種である軽石の風化を記載した。
軽石が風化することによって、塊状のアロフェンになることがわかった。
アロフェンだけれども、更に風化すると、
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1:1型粘土鉱物のカオリナイト等に変成するそうだ。
この変成作用に関して、栽培者が意識すべき点があるので、今回はその内容について触れることにする。
黒ボク土は本当に良い土なのか?後編の記事で下記の内容を記載した。
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アロフェン質黒ボク土の活性Al量は4.7-5.7%と非アロフェン質黒ボク土の1.4-2.2%に比べて,2-3倍も高く,しかもアロフェンに起因するAlが大半を占める
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※活性Alは活性アルミナと読むことにする
上記の内容は、おそらくだけれども、
曲がっていたAl八面体シートとSi四面体シートが真っ直ぐに伸びる反応がアロフェンの風化の作用であると想像している。
塊状のアロフェンは内側のSiに対して、外側のAlの量が多いはずで、Alが外れることにより、層が伸びる現象が生じるはず。
※アロフェンの化学組成はAl2O3·(SiO2)1.3-2·(2.5-3)H2OでAlが多い
※比較としてカオリナイトの化学組成も載せておく:Al4Si4O10(OH)8
活性アルミナの話題が火山灰土壌で多い理由がアロフェンの構造を見ることでうっすらとわかってきた。