そもそも酸って何?
強酸だったらどうなるの?と質問されて詰まった。
そういえば、酸は何かを溶かすということ以上のことを普段意識しないな。
中学生の時の実験で、塩酸に鉄を溶かしたけど、肥料の効きの促進や土壌の除塩で酸を使うけど。
ふと聞かれて、何だっけ?って状態になったので、この場で振り返りも兼ねてまとめることにしよう。
理科の実験で鉄を溶かした時、水素ガスが発生して、塩化鉄ができる。
鉄は金属結合で結合していて、
鉄と鉄の間にある電子は自由に動くことができる。
で、酸というのは、H+を放出するもので、H+と言えば常に電子を欲しがっているイメージとなる。
鉄にH+がぶつかると、
水素イオンが金属結合している鉄から電子をとり、電子を得た水素イオン同士が結合してH2でガスになる。
水素イオンに周辺の電子を取られた鉄は、
鉄イオンとして遊離する。
今回は塩酸で溶かしたので、塩酸はHClでCl-が残るで塩素イオンと鉄イオンが反応して塩化鉄(FeCl2)になる。
これをもう少しまとめると、水素イオンは鉄から電子を取り出したため、水素イオンが酸化剤で、鉄は電子をとられたので酸化されたことになる。
この話はどこかで見たことがあるよね?
そう、
老朽化水田の話で、硫化水素が鉄を遊離して硫化鉄にする時に挙がった。
硫化水素はH2Sで、酸性を示す。
まとめると、肥料のpHは侮るなかれ。
NPKは土壌への影響まではみてないから