そもそも強酸、弱酸ってなんだよ。
酸の強さってなんだ?ということで、最近、化学結合を見直した。
酸に関しての定義は諸々ありますが、H+を放出するものが酸で、H+を受け取るものが塩基だとして、硫酸(H2SO4)、硝酸(HNO3)、炭酸(H2CO3)や塩酸(HCl)などがある。
H+を放出するものが酸ということは、H+をたくさん放出するものが強酸で、硫酸(H2SO4)や炭酸(H2CO3)が強酸なのね。
という判断をしてしまうかもしれないが、この解釈は誤りで、
強酸から弱酸へを並べてみると、塩酸(HCl) > 硫酸(H2SO4) > 硝酸(HNO3) > 炭酸(H2CO3)のようになる。
実際のところ、炭酸はH2CO3であるが、なかなかH+がCO32-の方から離れないらしく、離れなければ、H+を放出するものが酸という定義からだと弱酸になる。
つまりは、H+と結合している陰イオン(根:こん)が何であるか?が強酸であるかの指標になる。
で、H+を放出する、つまりは解離する度合を示すものとして、酸解離係数pKaというものがあり、この数字が小さい程、H+を放出しやすく強酸となる。
(根がH+を引っ張る力が弱いかどうか)
因みに、
硫酸のpKaは-3で、
硝酸のpKaは-1.4、
炭酸のpKaは6ぐらい
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