前回の南房総族よりビワが届いた2020の記事でビワは果実の中でカロテノイドを多く含むという研究報告に触れた。
この研究報告の中で、
Shohei_Mar2091さんによる写真ACからの写真
ウンシュウミカンも高いスコアであったので気になった。
気になったらとりあえず検索しておくのが常なので検索してみたら、主要産地のウンシュウミカンに含有される β-クリプトキサンチン量の品種群間差およびその糖度との関連について - 園学研 17(4):459–464.2018という研究報告にたどり着いた。
内容はタイトルから予想できる通り、各産地のミカンの成分分析をしていたら、
Oks - Own work using: BKChem, パブリック・ドメイン, リンクによる
糖度の高い果実は、β-クリプトキサンチンも高い傾向にあるというもの。
上記リンクの緒言で更に興味深いことが記載されていたのでその内容を記載すると、ミカンを食べる習慣を有する日本人の血中 β-クリプトキサンチン値は欧米人と比べて顕著に高いそうだ。
β-クリプトキサンチンは上の構造を見ての通り、二重結合が多く含まれている為、血中での抗酸化作用が期待できる。
昨今のウィルスの感染症に対して真に免疫を向上できる食材はミカンやビワといったカロテノイドを多く含む果実の日常的な摂取に依る恒常性の獲得なのでは。
ウィルスによる感染症に対して我々は正しく恐れる程の知見があるか?
免疫グロブリンの合成にもカロテノイドが重要だとされているし。
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