水田の冬季にレンゲを育てるという伝統的な稲作に注目している。

住んでいる高槻市の北部で、自転車等で走っていると所々で田植え前にレンゲを育てているところを見かける。


レンゲは養蜂において主要蜜源の一種である為、ミツバチ問題を解決できる一手になることは間違いなくて、ミツバチ問題は農林業の根本になるので、連鎖的に良くなるかもしれない。

ミツバチ問題と稲作





高槻市清水地域産米粉の清水っ粉の記事で紹介した米粉を製造している方の水田では、米の品質向上の為に水田の冬季にレンゲを育てていて、今年で3年目になるそうだ。


知見を増やすと意味合いで、場所を教えていただいて、定期的に観察することにした。

早速先週レンゲを鋤き込んだということで行ってみた。



最初に気が付いたのが、トラクターのタイヤの跡がないこと。

※レンゲ二年目のところもあるが、二年目の方が全体的に荒かった



土に有機物がないと、土の粒子同士がつながって、トラクターのタイヤや刃が残りやすくて、作業性が落ちるけれども、レンゲの栽培によって土が軽くなっているみたいだ。


地域的に土が軽い可能性があるかもしれないと隣のレンゲをしていない土を見ると、上の写真のような大きな塊が目立っていた。


レンゲを栽培していようが、していまいが、トラクターで耕す時には何らかの草が生えているところを走るので、土が軽い方がトラクターの刃の摩耗は低くなる可能性が高い。


近くで見てみると、




大きな土の塊はなく、コロコロとした軽い土となっていた。


これから植えるイネの根の発根の物理的なストレスが減り、おそらく発根量が増えるので、ミネラル系の肥料の吸収が活発になるはず。

クエン酸による食味の向上は安易に用いて良いものか?


この水田で収穫できる米が楽しみだ。


補足

今回の水田では台風時期の倒伏防止の意味合いの土作りの為にベントナイトを入れているので、これからの様子見は冬季のレンゲ栽培の有無による正確な比較を行っていくわけではない。

緑泥石からベントナイト系粘土鉱物肥料を考える


補足2

冬季のレンゲ栽培で狙える最大の効果は根圏微生物叢の向上で、土壌中の様々な有機物を土になじませることが速くなること。

一般的に言われるマメ科緑肥の根粒菌による窒素固定は微生物叢の向上に繋がる。

緑肥について学んでいた時に指針となった本


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