9年前に訪れた鳥取で砂丘で農業が成り立っていることに感動し、
9年の時を経て改めて鳥取に行った。
9年前は島根に行くのが本来の目的で、
鳥取ではあまり時間がなかったため、かの有名な鳥取砂丘を遠くからしか見ることができなかった。
だからかどうしても鳥取砂丘に行ってみたかったので、
鳥取砂丘に行ってきた。
鳥取砂丘というのは、温暖で湿潤な日本においてとても珍しい光景で、
周辺にある川が運んできた風化した花崗岩由来の砂と冬の日本海の波浪で運ばれる砂によって形成されているらしい。
近くでこの地域の地層を確認することができ、
砂の層の上に大山や九州の山から飛来した火山の層の上に更に砂の層で形成されている。
一番上の層の砂地を近づいてみてみると、
こんな感じ。
透明色の鉱物はおそらく石英で良いだろう。
石英は風化に強く、比重も軽い方なので、陸側の端の海岸では石英ばかり残ってしまう。
石英ではおそらく腐植を蓄積することができないため、
海岸では腐植は蓄積されにくいと考えられる。
それでは早速鳥取砂丘の奥へと進んでみる。
鳥取砂丘を訪れた日は土曜日で人がたくさんいたけれど、
砂丘の西側にはほとんど人がいなくて、
風紋が形成されていた周辺には足跡が一切なかった。
風紋は風速5〜6mの風に晒されることによって形成されるもの。
とりあえず風紋もまじまじと見てみると、
冒頭の砂地と比較して、黒い鉱物の比率が多い。
浦富海岸で大きな花崗岩と出会うで山陰帯の花崗岩には他の地域の花崗岩よりも鉄を多く含んでいるとあった。
鉄を含む鉱物は石英と比較して比重が重いので、
ある一定の風に晒されることで、軽い石英が飛び、重い鉄が残ったということか?
とりあえず、
この地域の土質は石英多めで鉄も含むというアタリがついた。
余談だけど、
小石がチラホラとある箇所があって、
そこには黒っぽい石がたくさんあった。