初春の風物詩としてよく挙がるオオイヌノフグリの綺麗な水色の花が咲いていた。
初春の風物詩と書いたけど、オオイヌノフグリのフグリは睾丸という意味があって、名前を書き直すと大きな犬の睾丸になってしまう。
花の形状から睾丸は連想できないけれども、果実の形状が睾丸に似ているらしい。
この植物の詳細だけれども、オオバコ科の越年草で、冬の寒さに耐えながら、いちはやく春の訪れで開花する。
Wikipediaには細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜を遠ざけて保温すると記載されていた。
花についてマジマジと見ると、
雌蕊が白で背景色も白で見にくいけれども、中心に雌蕊があって、その両側に雄蕊がある。
以前どこかの本で読んで、出典元は忘れてしまったが、
ハエなどが花に着地して蜜を吸う時、雄蕊を抱え込むような姿勢にしないといけないらしく、雄蕊を束ねるような動きをした時に雌蕊に触れて合わせて束になって、雄蕊と雌蕊が触れる。
その時に自家受粉が成立するという記載があった。
抱え込む時に昆虫に花粉が付着するわけで、次の花に移動した時に付着した花粉が受粉する可能性もある。
自家受粉と他家受粉、優先順位をあまり気にしていないように見える。
オオイヌノフグリは写真がコンデジで写真が撮りにくいなと思ったら、一つの花弁が小さめでほぼ白で、
ほぼ白の花弁と対になっている大きめの花弁の色が濃くて、左右の花弁はその中間ということで、ほぼ白の花弁をバックにすると光っているように見えるし、ほぼ白の花弁を手前にすると蕊が見にくくなるのね。
きっと、この花弁の模様は昆虫が着地する時の目印みたいなものだろうな。
濃い方の花弁の線を目立たせるようにするとか。