前回の記事で紐の上に生えたコケをマジマジと見てみた。
コケも光合成が出来るので、
光合成に必要な金属はどうしているのか?
という疑問も挙げてみた。
これらを踏まえた上で本編に移る。
まずはコケの形態について触れてみる。
コケは紐の隙間にしっかりと根付いている。
根付くと書く通り、コケの根が紐の隙間に入り込んでいるのだろう。
ここで注目すべきはコケの根だろう。
コケの根は仮根と呼ばれ、根ではない。
自身の体を支えるだけで、
水を吸い上げる機能はないとされ、
コケは葉で空気中から水を吸収している。
となると更に疑問になるのが、
コケは光合成に必要な金属を空気中の水から得るのか?
ということ
空気中に金属が漂っているのだろうか?
考えられることとして雨の形成時の中心にあるエアロゾルだろうか?
紐の上という土から離れ、
更に風通りの良いところでコケはどうやって生きているのか?
コケ以外でも地衣類もどうやって生きているのか?
風に載ってやってきた微生物らの死骸が紐の上に堆積して、
その養分を糧に地衣類が増え、
その地衣類の死骸を足場としてコケが生えた。
あとは
雨水等に含まれれるものを効率的に回収という流れがあるのであれば、
これは土を理解する上で大きなヒントになるだろうなと、
紐の上にいたコケを見て思った。
読み物
植物の生物機能を用いた金属回収技術 コケ植物を用いた金属回収技術の開発と展望 - 化学と生物 Vol. 52, No. 2, 2014