前の記事で米ぬかを嫌気的に発酵する米ぬかボカシは、発酵中に過酸化水素を蓄積させるのでは?
という内容を記載した。
実際のところ、発酵中に過酸化水素が蓄積されているか?は測定していないのでわからないけれども。
まぁ、そういうことはおいといて、今回は師匠の元で栽培を学んでいた時に感じたことを書くことにしよう。
以前、米ぬかボカシの効果を把握しようということで、米ぬかボカシを鋤き込んだ畝と当時流行っていた農法発の肥料(有機栽培ではない)の肥料の畝を用意して、栽培の比較をしたことがある。
統計的に精密に栽培区分を作ったわけではないので、栽培比較はお遊びのようなものだったのだけれども、その時に二点ほど印象に残ったことがあった。
軟弱葉物のチンゲンサイを育てていたのだけれども、無機肥料の混合の元肥では食感が筋っぽくなったことと、もう一点は嫌気米ぬかボカシの区で発根量が比較的多かった。
何度も書くけれども、厳密に比較試験を行ったわけではないので、その程度の情報として捉えて欲しいわけだけれども、今思うと、あの時感じた発根量というのは、米ぬかボカシ内に蓄積された過酸化水素だったのかな?
なんてことをふと思った。
過酸化水素といえば、
栽培では過酸化石灰を水に浸した時に発生するもので、水浸し等の作物にとって劣悪環境において、根に酸素を供給する為に重宝するもの。
大雨でなくても普段遣いとして、
酸素供給剤を元肥として利用したら、使用していない畝と明確な生育の差が出たという連絡があったものだ。
注)厳密な栽培の比較試験ではない。
話は戻って、
もし、嫌気米ぬかボカシに過酸化水素が蓄積して、元肥として鋤き込んだ後、作物が過酸化水素を利用できていたとしたら、米ぬかボカシを与えると、発根が促進されるという話も遠からずというところかなと。
米ぬかボカシには、発酵中に増殖して死んでいった沢山の菌たちの死骸もあるので、菌の死骸の断片と豊富のアミノ酸が発根を促進した。
というものもあるだろうけど…
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