知人から佐賀県の太良町で営農しているA-noker(ええのうかー)さんのアスパラガスを頂きました。
大きめなのに筋っぽくなく、しかもすごく甘いアスパラガスでした。
一緒に入っているお便りを読んでみると、
アスパラガスの栄養価についての記載があり、
そこにアスパラガス酸の説明が記載されていた。
このアスパラガス酸だけれども、
お便りの前に読んでいた本にも興味深い話が記載されていたので、
今回はその内容を紹介することにしよう。
By Ben Mills - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
アスパラガス酸は硫黄(S)を含んだカルボン酸(COOHを含んだ化合物)で有機含硫カルボン酸として扱われる。
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アスパラガス酸は、抗線虫活性や抗真菌活性、他の高等植物の生育阻害活性をもつことから、アスパラガスは外敵に対する防御や自身の有利な生育のためにこの物質を生合成していると考えられる。(途中省略)
ジヒドロアスパラガス酸は、アスパラガス酸の1,2-ジチオラン環におけるジスルフィド結合が還元的に開裂した物質である。抗酸化活性やメラニン形成にかかわるチロシナーゼの阻害活性を有することから医療品や化粧品の開発への応用が期待されている。
アスパラプチンは、アスパラガス酸とアルギニンの脱水結合物である。血圧降下作用を示すことから、高血圧の改善を目的とした医療品やサプリメントとしての利用が期待されている。
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※羊土社 基礎から学ぶ植物代謝科学 112ページより改変して抜粋
と記載されていた。
アスパラガス酸の生合成経路あたりはまだまだ不明なことが多く、これから更に知見が増えていくはず。