広島県の倉橋島や能美島の海岸線を走っている時、
上記のような風景をよく見かけた。
ちなみに海の上に板が並んでいるように見えたのは午前10時頃。
所謂潮が満ちている方の状態だ。
時間が経過して潮が引いている状態の時間帯も海岸線を走っていたのだけれども、その時は、
こんな感じだった。
板状に見えたものは全然板ではなかった。
更に道路沿いにある加工場らしきところで、
写真のようなものをよく見かけた。
広島は牡蠣(カキ)の養殖が盛んらしいので、おそらく見てきたものは牡蠣なのだろう。
ちなみに一つ前の沢山の貝が積まれているようなものは、広島県漁業協同組合連合会のサイトによると牡蠣の幼生が付着するためのホタテ貝らしい。
広島のかきが出来るまで|広島県産の牡蠣・生かきを全国へ!|広島県漁業協同組合連合会
潮の満引きが激しい場所に養殖の棚(抑制棚と呼ぶらしい)を設置するのは、牡蠣が大きくなり過ぎないようにするためなのと環境への変化への抵抗力を付けさせて丈夫な牡蠣にするためらしい。
ここで気になるのが、牡蠣は生き物であり、独立栄養生物ではないので、一体何を食べて大きくなっているのだろう?
タンパク質は当然必要だし、殻を大きくする為にはカルシウムも必要だ。
というわけで気になって検索してみると、全国一のカキ養殖に異変、広島の海に何が|NHK NEWS WEBというニュースに辿り着いた。
餌の話からちょっと外れるけれども、近年の牡蠣の養殖の不安定さの要因として、餌となるプランクトンの量が挙げられていた。
プランクトンといえば、微細藻類から始まる植物の連鎖であって、牡蠣の養殖には微細藻類の繁殖というものが鍵となりそうだ。
微細藻類といえば生物ポンプとして、海での二酸化炭素の吸収に一役買っている生物たちで、牡蠣といえば殻が炭酸カルシウムでこれまた二酸化炭素の吸収に一役買っている生物である。
牡蠣の養殖から大気中の二酸化炭素の濃度のことが見えるかもしれないので、海洋中の微細藻類の繁殖から見ていくことにしよう。
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