粘土鉱物が出来る場所、海底風化の記事で
海底風化が陸で起こる風化とは異なるという内容を記載した。
海底で風化して粘土鉱物が生成される場合、海水等に含まれるミネラルイオンや硫酸イオンを何らかの形で含み、それらが隆起後の風化で粘土に何らかの作用を与えることに触れた。
海底に限らずだけれども、風化した鉱物は必ず底に溜まる。
海底で底に溜まる(堆積する)ということは、
このよう(図では中央の最も高く堆積したもの)に海のプレートに載っているものが海溝に近づくにつれて、様々なものが堆積されている。
堆積されるということは続成作用が発生するわけで、圧を受けた鉱物は形を変える。
続成作用では堆積の下の方の圧が強くなることで、風化物に含まれていた水が反応に関与したり、熱を持って熱水変質を起こしたりする。
※熱水変質についてはこの記事では触れない。
この続成作用によってスメクタイト(ベントナイト)や
緑泥石(これも粘土:写真の緑の塊の主成分?)、イライトやこれらの粘土が混ざった混合層鉱物が形成される。
※ここで挙げた粘土鉱物はどれも2:1型。イライトは粘土鉱物として扱わないと記載している書物がある
2:1型粘土鉱物といえば、粘土鉱物系の肥料で頻繁に目にするものだ。
これで粘土鉱物系の肥料を検討するために必要な知見が揃ったという事になる。
-続く-
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