これから暑い夏に突入するわけで、秋の紅葉の話ははやいけど、そこは気にせず話を進める。
紅葉といえば、寒暖の差が激しい秋において、光合成を抑える為のフィルター的意味合いで葉にアントシアニンを蓄え、速やかに葉緑素がなくなることで赤くなるとされる。
鮮やかな赤になるのは、おそらく紅葉の時期の葉のpHが低いからだろう。
赤色の葉がいずれは褐色になる。
色素がどのように変化しているのかを追ってみる。
アントシアニンであるので、アントシアニジンの配糖体ではあるが、アントシアニジンの方で話を進める。
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右の環(B環)で水酸基(-OH)が2つのシアニジンということで話を進める。
シアニジンがNADPHによって還元されると、
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フラバン-3-オール(中の環の二重結合がない)になる。
※上の化学式はカテキンの一種のエピカテキン
このフラバン-3-オールが2つ以上重合することで形成されるのが縮合型タンニン(プロアントシアニジン)となる。
このタンニンが縮合して腐植酸へと変わっていくのだろうな。