前回の植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイドの記事で、シロイヌナズナにおいて紫外線が強い地域で特異的に増えるフラボノイドを見た。

紫外線から身を守る為に葉にフラボノイドを蓄積するというのは以前から言われていて、


施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる


ネギのケンフェロールやケルセチンあたりをよく見聞きする。

※ケンフェロールとケルセチンはどちらも淡黄のフラボノイド

3種類のネギ類の抗酸化活性と抗酸化成分の比較 - 平成18年度日本調理科学会大会

黄色い色素のフラボノイド


今までの色素の話から下記のようなことは考えられないだろうか?

植物に限らず生物は代謝産物の合成量を調整している。

紫外線量の少ない地域では葉において紫外線の遮光のフラボノイドの合成量は抑えられる。


この仮定を前提とすると、



紫外線のUV-B等を遮光するビニールハウスでの栽培では、抗酸化作用を示すフラボノイドの合成量が減るのではないか?と


Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる


淡黄系のフラボノイドであるケルセチンは右の環(B環)に水酸基(-OH)が2つ付いたポリフェノールであるため、お茶で風邪予防の仕組みを見るの記事で見た人体における体内に侵入してきたウィルスのスパイクタンパクを封じる効果は期待できるはず。

カテキンの効果・作用 | 抗ウイルス作用 | 日本カテキン学会


ビニールハウスにおける紫外線カットは病害虫の被害の軽減になるというけれども、病害虫の被害の軽減は資材に頼らないというのが今後のトレンドになりそうな予感がある。


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