人の背丈を超える程大きな草がある。
キク科のキクイモのように見えるけれども、どうなのだろう?
キクイモは多年草という扱いになっているけれども、低木の高さの定義程の背丈になる。
この手の草を見ていると、草(草本)と木(木本)の定義は明確にしておいた方が良いと思う。
雑な定義だけれども、木本は太い幹を持つ植物で、草本は太い幹を持たない植物の事を指す。
最初の写真を改めて見ると、背が高い割に茎は細い。
多年草ということで、冬場の形状を見たら、木本ではない事がより実感できるかもしれない。
話は変わるが、キクイモを見ている時に、何の本に書いてあったが忘れたが、キク科の木というものが日本で1種?(数種?)ぐらいしかいないそうだ。
キク科の木で検索をしてみたところ、日本の小笠原諸島にワダンノキというキク科の木が自生しているそうだ。
ワダンノキ Dendrocacalia crepidifolia - 写真共有サイト「フォト蔵」
Wikipediaに記載されている内容を読むと、元々は草本であったが、木本化した珍しい木であるらしい。
草本は幹が太くならない植物という定義があったが、長い進化の過程で幹を太くする形質を捨てたのではなく、発現させないように進化させたのかな?と思わせる特徴がワダンノキにはある。
幹を太くするというのは、幹にリグニンを大量に付着させる行為であるわけで、リグニン自体の合成も大変なイメージがあるので、キク科が生育環境を森林から紫外線降り注ぐ草原を選んだ時点で、リグニンの合成量を減らしたのだろうなと。
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