NHKのニュースを見ると、時々尿素水の話題が挙がる。
日本ではないが、尿素水の入手が困難になり、産業に影響を与えているとか。
韓国で排ガスの浄化に必要な尿素水が不足 物流への影響懸念 | 環境 | NHKニュース
この影響は近いうちに日本にも影響を与えるかもしれない。
この情勢を見て、懸念すべき内容がある。
もし何らかの理由により肥料で尿素が使えなくなったらどうなるのだろうか?と
尿素と聞いて連想するのが、
稲作等で利用する一発肥料に含まれている被覆尿素がある。
尿素(CH4N2O )はアンモニア態窒素に分類される速効性肥料で、速効性があるにも関わらず残留性がないという一発肥料の肥効の調整で超重要な窒素源になっている。
速効性の窒素は他にも硫安{(NH4)2SO4}があるけれども、硫酸根という残留性が高い。
化学肥料を使うと土が壊れるということはどういうことかを考える
もし肥料の製造で尿素が使えなくなったら、尿素の代わりに産廃である硫安が代替として入る事になる。
物理性の改善をせずに、例年のように感と経験でいつもの一発肥料を施肥したら、硫化水素の発生量が増え、根腐れの発生も増える。
肥料製造で尿素が入手できない事を前提にすると、
硫化水素発生時のガス抜き出来る環境として、物理性の改善を行うのは急務であることは間違いない。
中干し無しの稲作をするに当たって、レンゲの播種が間に合わなかった時にすべきこと
硫酸の影響を減らすという意味でも、今年も観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうですの記事で触れているような減肥の流れも重要度合いが増す。
稲作で硫安の影響が強くなれば、中干しをしなければいけない田が増える。
年々猛暑日が増える中、中干しをするという選択は何かと宜しくないので、慣習からはやく脱出しないと面倒な事になりそうだ。
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