晴れの日の草むらのキノコたちの記事でフェアリーリンクこと菌輪のようなキノコの生え方を見かけたので、このキノコは何だろうと調べてみようとしたら、予想を超える素晴らしい研究結果に出会った内容を記載した。
新しい知見と出会った時に以前読んでいた本を読み返してみると、前は印象が残らなかったけれども、今は強烈な印象を受けるということが多々あるので、
共立出版から出版されている大園享司著 基礎から学べる菌類生態学のフェアリーリング周りを読み返してみた。
キノコ(子実体)が発生するような菌を大型菌類に分類し、大型菌類の広がり方を考える上でコンポーネントという考え方があるらしい。
コンポーネントにはコンポーネント制限とコンポーネント無制限があり、
Onderwijsgek - 投稿者自身による著作物, CC BY-SA 2.5 nl, リンクによる
フェアリーリングを形成するのはコンポーネント無制限になる。
コンポーネントとは何かだけれども、コンポーネント制限の例を挙げてみると、
落ち葉に付いて、落ち葉一枚で子実体の形成まで完結するのであれば、コンポーネントは1枚の落ち葉になり、
ほだ木についたシイタケのコンポーネントは1本のほだ木になる。
コンポーネントが無制限であれば、糸状菌の餌となるものがある限り菌糸が広がり続けることになる。
であれば、フェアリーリングが形成されているところの円の内側では菌糸が縦横無尽に張り巡らされているのだろうなと。
植物の根の老廃物や虫の死骸とかを基質にして広まっているのかな?