道端にエノコログサ(猫じゃらし)の花が咲いていた。
といっても花粉はまだ出ていないので、まだ咲いてないかもしれない。
エノコロって、穂が犬の尾に似てることから、犬っこい→エノコロと呼ばれる様になったみたい。
あと、学生の頃に作物資源学の講義で、食用として栽培されていた可能性があると言ってた気がする。
毎年、エノコロの草を見て思い出す。
私の栽培の師が、人の背丈ぐらいのエノコロが畑を覆った後の畑では何の作物でも良く生育するから、エノコロの背丈を最終的な指標として見ているって。
師は農薬や化学肥料を使わずに栽培して、高級な野菜の栽培者として知られていた。
師と初めて出会ったのは大学院生の時でした。
初めて訪れた畑に生えていたエノコロの穂があまりにも大きくそれを伝えたら、いいところに目をつけているなと褒められたものです。
大学では植物の形を研究していたので、背丈が伸びるためには根張りが重要であることは知っていた。
エノコロが人の背丈まで伸長するためには、それ相応の半端ない根張りが必要であることになり、半端ない根張りというのは根にとってストレスがない環境であることが条件なので、無理して成長するどんな作物にとっても、そんな環境は良いに決まっている。
そもそもだよ、
こんな小さなエノコロが、人の背丈程生育するの?という疑問があると思う。
実際に、師のところで見てきたことを街に住む人らに伝えても、そんなに大きくなるなんて信じられないと言われることが大半。
まぁ、アスファルトか踏み固められた公園とかにも生える程強い草だからね。
そういうところに生えているのしか見たことないと、人の背丈程大きくなるのは不思議かもしれない。
しかしだよ、前に高校の生物の資料で見たんだけど、エノコロはC4型光合成の植物らしくて、他の大半の植物(C3型)よりもたくさん光合成できる。
※資料で見たのはエノコロがC4型ってところ
たくさんと言っても、夏場の暑い時だけで、寒さには弱い。
C4型の植物で有名なのは、
トウモロコシやサトウキビで、確かに背丈は高いし、暑いところでよく育つというイメージもある。
背丈の高い緑肥といえば、ソルガム(ソルゴー:モロコシ)でやっぱりC4型だ。
エノコロについてもう少し見てみるか。
-続く-
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