エノコロを見て思い出す。
師はエノコロの生育を見て、土の良し悪しを見ていた。
ふと大学院の時に聞いた植物のことも思い出した。
植物は一度発芽したら動けないので、発芽することに関してもシビアだし、発芽してからも状況に合わせて変化すると
発芽に関しては、土壌のpHや水分量等々を見て発芽するか休眠し続けるか決める。
土壌の物理的、化学的な要素を感じ取って、
自身の得意な環境であることがわかったら発芽するということね。
発芽してからも、
環境が悪ければ、すぐに花を咲かせ、少量でも良いからタネを残す・
一方、環境が良ければ、
とにかく大きくなって、たくさんのタネを残そうとする。
pHや肥料の残留に関してシビアな草をいくつか把握しておくことで、
土壌分析を行う手間を幾分省くことができるというわけだ。
なんて前置きはここまでにしておいて
どんな状態であれ、
エノコロが生えそろうということはあるの?
という疑問がある。
選択的にエノコロだけ残しているんじゃないの?と
実はこの畑で、
興味深いことを見ました。
この場所はところどころにカボチャの花があるのですが、
実はシカに新芽を食べられて早々に放棄した箇所です。
放棄するにあたって、
周りにクローバを蒔いていたのです。
クローバを密で撒くと、
クローバの群衆からは他の草が生えることはあまりありません。
面白いはここからで、
クローバは暑さに弱く、梅雨時期から弱り始めます。
そんな時に生えてくる草が、
こんな感じで、シュッと伸びたイネ科の草なのね。
更に言うと、エノコロの生育とちょうど時期が合う。
ということで、
師が指標にしていた環境にはやく到達するためには、
春の時点でクローバを育てておくと良い可能性がある
ということがわかった。
※シロクローバは匍匐性で厄介なので、アカとシロの間の子のアルサイクローバが良い
このクローバに関しても、
いろいろと話があるので、それはまた次回
-続く-