古墳時代以前の人たちはどのようにして鉄鉱石を探したのだろう?の記事で、古墳時代以前の鉄器の製造では、どのようにして鉄鉱石と他の石を見分けていたのだろう?という疑問に対して、ドクターストーンという漫画で磁鉄鉱を用いて砂鉄を採取していたシーンから磁鉄鉱の発見が重要ではないか?という内容を記載した。


今回は実際の遺跡と鉄鉱石の鉱山の位置関係を調べてみる。




加茂宮ノ前遺跡と阿波の結晶片岩製の石棒の記事で現時点では国内最古の鉄器の製造を行っていたとされる加茂宮ノ前遺跡について触れた。

加茂宮ノ前遺跡の位置は



徳島県の平野に近いところなので、平野付近で検索をかけてみると、日本の磁鉄鉱の産地のページで


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眉山などが挙がっていた。

徳島特有の結晶片岩中で磁鉄鉱の結晶が出来るらしいので、おそらく至るところで磁鉄鉱が採掘出来るのだろう。


あとは採掘した磁鉄鉱に磁気を帯びているか?だけれども、落雷を経験すると磁鉄鉱は磁気を帯びるらしいので、磁気を帯びた磁鉄鉱は採掘できただろうし、それこそ落雷の儀のような祭事のようなものもあったかもしれない。


天然磁石を入手した人が権力を持ち始めたといった話があったら面白いな。