昨日、隣の市で最高気温の39.8℃を観測したそうだ。
この猛暑は植物の葉温にも多大な影響を与えているのだろうなと。
こんな猛暑日だからこそ、日々の日課である中干し無しの田の様子を見に行った。
上の写真は中干し無しで栽培をしているところ。
俯瞰になるが、葉の色が全体的に薄緑であった。
一方、隣の慣行的な栽培をして、中干し有りで栽培している田では、
葉の色が黄化しはじめていた。
どちらも一発肥料を用いているが、後者の方は栽培中盤で明らかな肥切れの症状を示し、一発肥料で求める肥効になっていない。
※葉色が黄化している田は上の田だけではなく、至るところで見かける。
春も比較的気温が高く、肥料の効きが前倒しになったのか?それとも高温障害によって肥料成分の吸収が落ちたのか?は不明だが、どちらにしても一発肥料に求めた結果になっていないのは問題だ。
施肥という高度な化学に対して、一発肥料という他人任せの肥料を用いて感と経験を謳った栽培を行い、それが意図した肥効になっていないところを見ると、慣行的な栽培の限界に到達しているのだろうと痛感する。
もし、高温障害によって肥料の吸収が落ちたということであれば、
一度黄化した葉は戻らず、新しい葉の展開を待たなければいけなかったはずなので、全体的に肥料成分の吸収量が落ち、肥料が残留する。
そんな中で次作でまた一発肥料を用いたら、土壌中の養分バランスは徐々に崩れていくわけで、栽培の難易度は上がっていく。
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