渋柿の渋さはどうやって消える?の記事で柿(カキ)の渋さが消える仕組みについて見てきた。
カキの渋さは消えるのではなく、渋さの要因のタンニンが更に重合して水に溶けにくくなり、カキを食べたときに舌でタンニンを感じなくなることだった。
この内容はタンニンについて - 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 天然物化学研究室のページに詳しい記載があったのだけれども、
クリの方のタンニンで興味深い記載があった。
※クリのタンニンは化学式を見る限り、カキのタンニンとは構造が大幅に異なるので、おそらく別の反応由来のタンニンであるはず。
その内容というのが、シイタケ菌がタンニンを分解する能力を持っていて、クリのタンニンを分解しているそうだ。
この内容を読んで、もしかしてと思い、シイタケ栽培で分解されたタンニン(重合度が減ったタンニン)が出来ているのではないか?と思い、検索をしてみたところ興味深い内容にたどり着いた。
有津隆文等 菌床しいたけ栽培時に生じる排水の処理 ーゼオライト系凝集剤による脱色と浄化評価一 - 徳島県立工業技術センター企画情報課 22巻 p. 1-4 2014年1月でシイタケ栽培時に生じる排水の処理に関して、
ゼオライトを用いているという記載を見かけた。
興味深いのはここからで、報告の最後に凝集処理によって生じる汚泥は,有害金属が検出 されず,土壌改良剤として再利用可能であったと記載されていた。
ゼオライトにシイタケ栽培で生じた排水がかかっているなんて、これは団粒構造のタネそのものじゃないか!
キノコの需要が更に高まれば、その分、廃菌床や排水が増えて、その分土が肥えるので良いことだらけだ。
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