水稲で硫黄欠乏に注意した方が良さそうだの記事で水稲での硫黄欠乏について触れた。
水田における硫黄といえば、硫化水素の発生源になり、肥料としての硫黄は量をあまり必要としないというなんともさじ加減が難しいなと感じる要素であった。
そんな硫黄だけれども、火山国日本では徹底して硫黄を入れないとしない限り硫黄は欠乏しないとされているらしい。
※伊藤岳洋等 硫黄欠乏に対する植物の応答 適応のための内的動態 - 化学と生物 Vol. 60, No. 10, 2022の概要に記載されていた
土壌中にはどんな形で硫黄は存在しているのだろう?と気になったので、調べてみることにした。
硫黄と聞いて真先に思いつくのが、
愚者の金こと黄鉄鉱だろうか。
化学式がFeS2で硫黄を含んだ鉄である。
ミュオジェンが明かす「愚者の金」の真価 | KEK IMSS
なぜ黄鉄鉱が真先に思い付いたか?というと、水稲の秋落ちで頻繁にこの鉱物の話題が挙がるからだ。
この黄鉄鉱だけれども、火山岩や堆積岩といった至るところに含まれているようだ。
「金があった!?」-黄鉄鉱- - 神奈川県大井町ホームページ
真砂土をまじまじと見ている時によく見かける金色の粒は黄鉄鉱だったりするのかな?
黄鉄鉱こと硫化鉄を含む土を撹拌すると酸化されて鉄と硫酸になるので、栽培で土を使い倒していない限り硫黄が不足するということはなさそうだ。