水酸化ナトリウムと塩酸の製造までの記事で、水酸化鉄(Ⅱ)という還元剤について見てきた。
工業規模で使用する還元剤について見ていくにつれて、他の還元剤についても把握しておく必要が出てきたので、
還元剤として有名なアスコルビン酸(ビタミンC)について見ていくことにする。
はじめにアスコルビン酸の還元剤としての働きについて見ていく。
アスコルビン酸が酸化されると、
デヒドロアスコルビン酸になる。
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アスコルビン酸からデヒドロアスコルビン酸への過程は、右下のプロトン(水素)を二回放出する。
プロトンの放出の際に電子も放出するので、この際に周辺の何らかの物質を還元する。
プロトンを放出する為、当然ながらアスコルビン酸は溶液のpHを下げる(酸性になる)。
デヒドロアスコルビン酸に関して、興味深い内容はまだたくさんあるが、それは機会があれば触れることにしよう。