栽培用途の土壌の話で、簡単に保水性を向上することは可能か?という話題が頻繁に挙がる。

背景としては、やはり夏場の猛暑日の増加だろう。


そこで話題になるのが、植物由来のポリマーだけれども、このポリマーに頼る前に保水性とは何なのか?ポリマーとは何なのか?について触れておく必要があるので、丁寧に見ていくことにする。


まずは保水性だけれども、ポリフェノールを順に理解する為にエタノールから触れていくでアルコールの話をおさらいしておきたい。


Ethanol-2D-skeletal


ヒドロキシ基(-OH)を持つ炭素化合物であるアルコールは、OとHが離れにくく、イオン化しにくいのに水に溶けるという特徴がある。

これはヒドロキシ基自体が水と結合しやすいという特徴があることが要因だ。


これを踏まえた上で、水に非常に溶けやすい炭素化合物がある。


それは、


220px-Beta-D-Glucose

By Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link


糖(上の図はブドウ糖)だ。

たくさんのヒドロキシ基を持つことで、100mlの水(常温)に約200gのブドウ糖が溶けるそうだ。

糖の還元性


水に溶けるということは、化合物周辺に水を保持しておく能力があると捉える事ができる為、今回の内容が土壌の保水性を考える上で重要となる。


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