土壌の保水性の向上を考える1の記事に引き続き、土壌の保水性を向上させる事ができる有機物についての話題を投稿する。


今回触れる内容はポリマーについてだ。

ポリマーという用語から工業的に合成された化学合成物であるというイメージが挙がるが、用語そのものを調べてみると、

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多数の反復単位からなる高分子(巨大分子)という非常に大きな分子から構成される物質または材料

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重合体 - Wikipediaより引用

ということになっている。


多数の反復単位というのは同じものが繋がったという意味であるので、


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By Yikrazuul - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link


グルコース(ブドウ糖)がβ1-6結合という結合によってできた


Cellulose-2D-skeletal


セルロース(植物繊維)もポリマーと呼んで良いことになる。


セルロースはブドウ糖の両端にあるヒドロキシ基(-OH)が反応して結合し、ブドウ糖が鎖状になったものであり、ブドウ糖一つ当たり3個のヒドロキシ基が残っている。


おそらくだけれども、生物が合成するもので、単位面積(?)あたりヒドロキシ基の量が最大なのはおそらくセルロースが最大なので、土壌の保水性を向上させる最も有効な有機物はセルロースになるはずである。


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実際、植物繊維の工業品ですぐに連想する綿は保水性に優れる資材とされている。


であれば、植物の繊維質を集めて土に施肥すれば、保水性は向上するのでは?と思いたくなるが、その前に触れておきたい事がいくつかある。


それは次回以降で触れることにしよう。