一般的にイメージされる植物の葉の色といえば何故緑か?
植物学の教科書にはおそらくこう記載されているだろう。
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太陽から降り注ぐ光で緑以外の波長の光を光合成で活用し、
緑色は吸収せず反射させるから緑に見える。
上の可視光線の図の右側の赤色あたりの波長を反射させれば、
葉の色は赤みを帯びてくる。
緑色の葉は何故緑の波長を光合成で活用しないのか?
一般的な定説であれば下記の記事で紹介している。
前回の真核藻類の誕生の記事で細胞内共生説から真核藻類の誕生までを触れ、
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灰色藻のことまで触れた。
灰色藻に似た原始藻類から長い進化の過程を経て、現在の陸上植物たちが誕生したはずだ。
ここで一つ一次共生により誕生した酸素発生型光合成を行う生物群であるアーケプラスチダの系統樹について触れてみると、
現在は上記のように分類されている。
※分類法の新たな開発によって分類は大きく変更されることが頻繁にあるので、現時点での系統として捉える。
緑藻というのはなんとなくイメージしやすいので過去記事のリンクだけに留めておいて、
紅藻はどんなものだろう?
ということで写真を載せると、
フノリが紅藻にあたる。
紅藻、緑藻共に単細胞の個体もいれば、上記で挙げた大型の個体もいる。
一般的に海苔といえば、
上の紅藻のフノリだけでなく、
緑藻も含めて扱うらしい。
※スイゼンジノリは藍藻
ここらへんをどのように解釈すれば良いか?
わかりやすい説明が
東海大学出版部から出版されている藻類30億年の自然史 藻類から見る生物進化・地球・環境 第2版に記載されていたが、
今回の記事が長くなった為、次回で記載することにする。
ところで、
紅藻のフノリも緑藻のノリ同様、ビタミンB12を豊富に含んでいるのだろうか?
- 続く -