ミカンの栽培跡に現れた草たちで掲載した上の写真の葉は、植物図鑑の写真を見続けて、おそらくマルバツユクサなのだろうと判断した。
後で記載するけれども、この葉には葉柄がなく葉鞘であったので単子葉だと判断出来るし、丸葉に葉の縁が波打っているのでマルバツユクサの特徴を捉えている。
マルバツユクサは九州地方の果樹園で防除が困難な雑草として扱われているらしいので、この点でも特徴が合致する。
マルバツユクサに触れる前に、ツユクサ科について触れてみることにする。
※ツユクサ科の草は画面中央あたり
ツユクサというのは、葉柄がなく葉鞘なので単子葉植物に分類される。
葉柄(ようへい)というのはいわゆる葉と言われる部分と茎の間にある個所のことで、ツユクサ科の草には葉柄がない。
ツユクサの葉をマジマジと見てみると、
葉の付け根が茎を包み込むように発生している。
この包み込んでいるような個所を葉鞘(ようしょう)と呼ぶ。
葉鞘は単子葉植物の特徴の一つだ。
単子葉のもう一つの特徴的な形質を言えば、
※左が単子葉で右が双子葉
単子葉といえば不定根主体の発根で、緑肥をベースにしてイメージすると短いけれども、比較的強力な根が多数生える。
強力な根というのは土の変化にとって最重要な要素となる。
となると、
ミカンの栽培を止めたこの個所は、今正にツユクサによって急速に植物全般が育ちやすい土へと変化しているのだろうか?