前回のポリフェノールとは何か?フラボノイド類でポリフェノールの内のフラボノイド類に触れた。
上記の記事内でポリフェノールには他にフェニルプロパノイド類とタンニン類があるという記載をした。
今回はフェニルプロパノイド類について触れることにする。
フェニルプロパノイドというのは、
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芳香族のアミノ酸であるフェニルアラニンが脱アミノ化(アミノ基:-NH2が外れる)することで、
ケイヒ酸という芳香族不飽和カルボン酸となり、
ケイヒ酸を基として合成されたものをフェニルプロパノイド類として扱うらしい。
フェニルプロパノイド類が植物体内でどのように使われているのか?は今までの記事でさんざん出てきたので今更触れることはないだろう。
前回までの記事の流れで、
フェニルプロパノイド類を人が摂取したらなんか良いことがあるの?
ということで健康効果を調べてみると、
フェニルプロパノイド類とフラボノイド類の抗酸化作用と α-グルコシダーゼ阻害作用: 構造活性相関について - 中村学園大学 - 中村学園短期大学部研究紀要 第43号 2011
という論文に辿り着いた。
タイトルから見ても分かる通り、
フェニルプロパノイド類の作用として抗酸化作用とα-グルコシダーゼ阻害作用があり、
文中ではリノール酸自動酸化阻害作用周りの記載があった。
最初の抗酸化作用は今まで何度も出てきたので分かるけれども、
それ以外のα-グルコシダーゼやリノール酸自動酸化とは一体何なのだろうか?
α-グルコシダーゼについて見ていくことにしよう。
-続く-