前回の記事の続き
とある草むらでヤブガラシを見かけたんだけど、
ヤブガラシはなぜか端っこの日陰でひっそりと
日向では
ホトケノザが繁茂していた。
今回の話を始める前にWikipediaに記載されているヤブガラシの説明から一部抜粋してみると、
/*********************************************/
和名は藪を覆って枯らしてしまうほどの生育の旺盛さを示している。別名ビンボウカズラ(貧乏葛)とも呼ばれ、その意味としては、庭の手入れどころではない貧乏な人の住処に生い茂る、あるいはこの植物に絡まれた家屋が貧相に見える、またはこの植物が茂ったことが原因で貧乏になってしまう、などの意味に解釈されている
/*********************************************/
と記載されている。
突然だけど話題を変えて、
以前、有機農法を実践している方から下記のような話を聞いたことがある。
土作りを徹底していると、畑に生える草の植生が変わっていくんだ。
最終的には初春を例にするとナズナやホトケノザばかりになる。
思うんだけれども、
栽培で厄介な草が繁茂している時は、草が目について頻繁に除草する。
ナズナやホトケノザの数が増えてくると、草が生えていても気にならなくなるから除草回数は減る。
そうこうしているうちにナズナやホトケノザが優先種になって、
厄介な草が生える余地というものが減るのではないかと
もちろん、土壌の環境というのもあるかもしれないけれど。
ナズナもホトケノザも春の七草として扱われている草だ。
※ここでいうホトケノザは春の七草に入らない
春の七草といえば、
・せり(芹)
・なずな(薺)
・ごぎょう(御形) → ハハコグサのこと
・はこべら(繁縷) → コハコベのこと
・ほとけのざ(仏の座) ※ピンクの花を咲かせるホトケノザとは異なる
・すずな(菘) → カブのこと
・すすじろ(蘿蔔) → ダイコンのこと
今挙げた七種はどれも畑にあって、
この草が生えたら厄介だなと感じない草たちだろう。
それ以上に七草とカテゴライズされていることで、
他の草より見つけやすいという特性があるはずなので、
もしかしたら、
本当に最後に残る程のタフさは
生育旺盛なヤブガラシよりも、ナズナやホトケノザなのかもしれない。
となると、
ヤブガラシは一体どういう条件で生える草なのだろうか?
人為的に除草していない環境でもヤブガラシが消えたので、
ヤブガラシが栽培者に何らかの情報を与える草なのかもしれない。