前回と前々回で砂丘や鳴き砂の砂地を近づいて見ていたらどうなっているのか?を記載した。
話は西因幡の海岸から鳥取砂丘に戻って、
夏期に現れるというオアシスの一歩手前の尻無川に行ってみた。
スリバチと呼ばれる地形の一番低い所にオアシスや川ができる。
写真で場所を示すと、
矢印で示した箇所ね。
この川の周辺にはコウボウシバというシバが群生している。
川には黒い模様ができている。
砂鉄と砂の主成分の石英では比重が全然違い、
軽い石英のみ流されて砂鉄が残るという現象があるので、
おそらくこれは砂鉄と判断して良いだろう。
川の横は川の流れによる侵食を受けているので、
砂地と地下水までの間の層を確認することができる。
地下水は下が硬い層でなければいけないので、
この層よりも上は透水する排水性の高い土質?と見て良いだろう。
反対側の岸からなのであまり寄れなかったけど、
とりあえず頑張って近づいて見てみると、
これといって有機物と鉱物が混ざりあったところが見当たらない。
視点を変えて、
コウボウシバの根元を見てみた。
先日投稿した白っぽい箇所の
これと比べると根元に近づく程濁った色になるけれど、
これが単純に水を含んでこうなったのか?
コウボウシバ由来の有機物で黒ずんだのかはわからない。
なんとなくだけど、
砂質は腐植が溜まりにくいんだなというイメージが強くなった。
最後に尻無川の水源の写真を載せて終わりにする。