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カテゴリー : 土壌分析

電子書籍の販売をはじめました
 

今年はリン酸施肥について考えた一年であった

生物系の今年一年の振り返りをしてみる。今年で一番大きな事といえば、秀品率が高い畑の土のリン酸値は低かった等の記事で触れた土壌分析における無機リン酸の量の話だろう。当サイトでは無機リン酸の量に関して話を曖昧にしていたが、この話は技術顧問で関与している株式会社京都農販の事業で得られた知見を元に再検証したものとなっている。※詳しい内容は下記のページに記載あり。研究開発 | 株式会社京都農販土の物理性と化学性を粘土鉱物 + 腐植質肥料で向上...

 

米ぬか土壌還元消毒でどれ程の有機態リン酸が投入されるか?

秀品率が高い畑の土のリン酸値は低かったまでの記事でリン酸の蓄積を見てきた。土壌分析では可視化されない有機態リン酸の意識を向ける事ができれば、秀品率は向上するだろうといった内容。この話を背景にして最近話題に挙がった内容を紹介しておく。最近注目されているハウス栽培での米ぬか土壌還元消毒という方法だ。詳しい内容は米ぬかを利用した土壌還元消毒の記事に記載されているが、改めて紹介すると、/*****************************************...

 

秀品率が高い畑の土のリン酸値は低かった

廃菌床堆肥の恩恵を得る為に無機リン酸の使用を見直すまでの記事で栽培中のリン酸についての様々なことを見てきた。リン酸肥料は残留性が高く、土壌中に過剰に蓄積している場合は秀品率が低下しつつ、農薬散布のコストが上がり、利益率が下がる恐れがあることを記載した。土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良い肥料におけるリン酸は必須要素として扱われているが、残留性の高さを加味すると、リン酸を必須要素から外し、微量要素並の扱いにした方が良いのかもしれない。そ...

 

有機態リン酸ことフィチン酸の測定方法はあるのか?

有機態リン酸の過剰蓄積についてを考えるの記事で有機態リン酸の形状、過剰蓄積の場合の栽培上の問題を整理して記載した。Yikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる有機態リン酸ことフィチン酸が土壌に過剰に蓄積すると、植物は微量要素の吸収が阻害され弱体化する可能性があるにも関わらず、既存の土壌分析の方法ではフィチン酸は測定の対象外になっていて、可視化されないという問題がある。なぜ、土壌分析でフィチン酸を測定しないの...

 

有機態リン酸の過剰蓄積についてを考える

糸状菌が分泌するシュウ酸の役割の記事までで、土壌に過剰に蓄積したリン酸の問題と利用について触れてきた。土壌に蓄積するリン酸は主にCa型リン酸、Fe型リン酸、Al型リン酸と有機態リン酸の4種と記載して、そのうちAl型リン酸までの3種について触れてきた。これから有機態リン酸について触れていくことにしよう。以下の内容は武田容枝 土壌リンの存在形態と生物循環 - 土と微生物 (Soi!Microorganisms) Vol. 64 No.l, pp. 25~32 (2010)...

 

リン酸値の改善の為のラッカセイ栽培で気をつけるべきところ

ラッカセイはAl型リン酸を利用できるか?の記事で、低リン酸耐性作物であるラッカセイが、安定したAl型リン酸を利用できることを記載した。この内容では他にも興味深いことがあるので、今回の記事で紹介する。作物はなぜ有機物・難溶解性成分を吸収できるのか 根の作用と腐植蓄積の仕組み - 農文協の83ページに、ラッカセイのリン酸アルミニウムの溶解のグラフが記載されている。グラフを掲載するのは面倒なので、文字のみで要約すると、ラッカセイのリン酸アルミニウムの溶解は土壌のpHが 4 の時に多く、...

 

速効性のリン酸肥料はどんな形?

畑作の輪作の稲作ではリン酸はどのようにして減っていくのか?の記事で、畑作の輪作として水田で稲作をした場合、土壌中のリン酸の量が減ることについて触れた。リン酸の量について気にする理由は、土壌中の無機リン酸の量が多い状態で栽培を開始すると、病気の発症率が高くなる可能性があり、リン酸自体が土壌中の金属と結合して、難溶性になり蓄積しやすいという特徴があることに拠る。リン酸は難溶性になり、土壌中に蓄積しやすい、つまりは肥効が遅い傾向にあるということになり、速効性のリン酸肥料とは一体何なのか?と...

 

畑作の輪作の稲作ではリン酸はどのようにして減っていくのか?

最近、栽培のリン酸の話題が増えている。きっかけは土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良いの記事周辺の内容になっている。リン酸は肥料学において主要な要素の位置付けになっているので、感と経験で栽培をしている方が収穫できない不安を和らげる為に過剰使用になる傾向がある。一方、リン酸は世界的にみて有限の資源で使用制限のある国もあるらしく、日本の栽培は逆行している面もある。冒頭の話はここまでにしておいて、最近あった話題を載せてみる。...

 

原子吸光光度法を用いてマグネシウムを測定する

炎光光度法でマグネシウムを測定しないのは何故か?の記事で、土壌分析のマグネシウムの測定では、カリウムで用いた炎光光度法では測定できないことを記載した。では、マグネシウムはどのように測定するのだろうか?改めて農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみると、マグネシウムは原子吸光光度法を用いて測定していた。原子吸光光度法に関してわかりやすい説明を探してみたところ、個人的には【分析機器解説!】原子吸光法と原子吸光分光光度計について | 尾北環境分析株式会社がわかりやすかった。...

 

炎光光度法でマグネシウムを測定しないのは何故か?

パブリック・ドメイン, リンク土壌分析でカリウムの測定はどのようにして行う?の記事で、土壌分析のカリウムは炎光光度法によって測定するというを知った。炎光光度法は炎色反応により発せされた光の波長を測定する方法で炎光光度計の説明を読むと、カリウムやカルシウムの測定をしているらしいが、マグネシウムの記載はない。なぜ、マグネシウムは無いのだろう?改めて農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみると、マグネシウムの波長が285.2nmと記載されていた。カリウムの766...

 

土壌分析でカリウムの測定はどのようにして行う?

連日、土壌分析の結果について話をする機会が続いた。カリに注目する機会が多いのだけれども、ふと「そういえばカリの測定方法は一度も調べたことがないな」ということが頭に浮かんだ。というわけで、農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみた。交換性塩基(カルシウム、マグネシウム、カリウム)は原子吸光光度法,炎光光度法で測定と記載されていた。カリウムは炎光光度法によって測定するそうだ。炎光光度法で用いる炎光光度計はナトリウムやカリウムの炎色反応を定量分析する。炎色反応という...

 

土壌生物の栄養不足を意識する

ラッカセイの根の脱落細胞にはリン酸鉄を吸収しやすくなる機能があるらしいまでの記事で、根から根圏への分泌物について整理した。分泌物を調べている時に興味深い文章を見かけたので、今回はそれを紹介する。/*******************************************************/(根圏の)pHが増加するとリンのほか、カルシウム、鉄、マンガン、亜鉛、アルミニウムなどの必須・有用栄養素が不溶化し、土壌生物においてこれら栄養素の欠乏が生じる/******...

 

土に含まれる腐植の量はどれくらい?

土壌診断で腐植はどのように測定されているのだろう?の記事で腐植の測定方法を見た。測定結果は%で示され、3%とか5%といった値が返ってくる。ここで気になるのが、5%だった場合、1反の畑の土にはどれくらいの腐植が含まれているのか?ということ。この疑問を解消するためには1反辺りの土の重量から知る必要がある。土の重量で検索をしてみたら、雪印種苗株式会社のサイトの分析結果の単位から分かること。 — ゆきたねネットに概算の求め方が記載されていた。1反が1a(アール)なので、面積が...

 

土壌診断で腐植はどのように測定されているのだろう?

最近、大量に土壌分析の結果を見る機会があって、腐植とある要素に何らかの相関があるように見えた。その相関の話は置いといて、穴を掘ると黒い層が厚くなっていた腐植はどのように測定しているのだろう?という事が気になったので、早速検索をしてみることにした。帯広大学の教員だった方が作成した資料がわかりやすかったので、その内容を参考にして調べていくことにする。土壌作物栄養学15_土壌診断の方法 - Time Travellerによると腐植=土壌の有機物(炭素化合物)...

 

土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良い

先日人前で栽培におけるリン酸過剰問題の話をした。土壌分析の結果でリン酸の値が少しでも既定値よりも大きかった場合は糸状菌由来の病気の発生に気を付けろ。農薬の使用量が増えることは確定だと捉えておいた方が良い。という内容を強調した。何故このような話をしたのか?といえば、昨年に知り合った生態学者の言葉がある。作物に寄生して養分を取る糸状菌がいたとする。この糸状菌は土壌中に豊富に吸収しやすいリン酸があれば、自身のみで積極的にリン酸を吸収して増殖して作物に感染を始める。 ...

 

pH測定で用いるガラス電極法に触れてみる

自作用のpHメーターを購入した。Liquid PH Value Detection Detect Sensor Module – diymore購入理由はpHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れるの記事で触れたので、再び触れない事にする。市販されているpHメーターは先端にガラスのセンサーをpHを測定したい液体に浸して測る。リトマス試験紙は植物等が持つpHで色が変わる色素を利用するで学校の理科で扱うリトマス試験紙は色の変化を見ていたけれども...

 

pHの測定を理解する為にリトマス試験紙から触れる

昨年末にプログラミング教育で注目すべきはARM + Debian + Pythonであるはずだという記事を投稿した。この記事に記載されている内容はRaspberry Piというシングルボードコンピュータによって電子工作が出来るわけだけれども、少しずつではあるが様々なモジュールに触れて、今ならば今まで気になっていたけれども、深い理解はしてこなかったものに触れられる機会かもしれない。というわけで、栽培で用いる測定器について見ることにした。今回は前段階として、学校の理科...

 

土壌分析のECを丁寧に見てみる

土壌診断のECの値が話題に挙がったので、改めてECについて見ることにしよう。ECというのは、電気伝導率(electrical conductivity)のことで、溶液中で電気を通しやすいものがどれ程溶けているか?を測定したものになる。土壌のEC値に関与しているものが塩類という水に溶けやすいもので、塩類には食塩(塩化ナトリウム)の他に、硝酸態窒素である硝石(硝酸カリウム)、硝安(硝酸アンモニウム)や硫安(硫酸アンモニウム)等がある。栽培の指導ではECは土壌中にどれ程の窒素肥料が...

 

施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すな

トマトに限らず、施設内での栽培では鉄欠乏に陥りやすい。鉄は土壌中に大量にある成分であるはずなのに、何故鉄欠乏に陥りやすいのか?考えられる点は二点。鉄がいくら多いといえど、土を酷使している場合は、吸収できそうな鉄の絶対量が少なくなっている。もう一点は土壌の化学性の観点になる。施設は降雨が無いため、露地作と比較して、土が大量に水を得る機会が少ない。トマトであれば更に水を控えるという管理があるので、土が得られる水の量は更に少なくなる。降雨というものは偉大...

 

土壌が酸性でないところでもスギナが繁茂した

昨日、下記のような話題が挙がった。スギナは酸性土壌を好むらしい畑のど真ん中にスギナが繁茂している畑がある。スギナは酸性土壌の指標だと言われているけれども、栽培終了後の土壌分析のpHの値を確認すると理想値で、おそらく栽培中でもpHは下がらなかったのに何で?スギナはpHは関係ないんじゃないの?という話題になった。統計データを扱う時は最初に数字、その後にその数字の要因は何か?の手順で考察しなければ真実に近づかないのは常ということで、スギナの発生の要因から...

 

苦土が多い不思議な砂質土

福岡県糸島市で一緒に来て欲しいと言われた畑に行ってきた。この土壌分析の結果は事前に渡されたものだ。測定の方法が正しいとして、苦土(マグネシウム)の量が人為的に施肥していくものではない。この手のパターンは京都北部の舞鶴の蛇紋岩の地域に似ているが、それにしてはカリウムが多い気がする。京都北部の舞鶴全般の土壌の考察事前に見ておいた地質図を挙げておくと、20万分の1日本シームレス地質図辺り一面花崗岩(ピンク)の地域であって、南の方に少しだけ超苦...

 

栽培と枯草菌

前回までの記事でクオラムセンシングやバイオフィルムを見てきて、これらの知見が栽培で応用出来ないかと色々と検討してきた。植物の根と枯草菌のバイオフィルム最後に昔から言われてきた根圏の微生物との共生でみすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに記載されている内容の紹介で締めることにしよう。上記の本の98ページの細菌と植物の成長の話題に下記の記載がある。/************************************...

 

京都北部の舞鶴全般の土壌の考察

先日の京都北部の舞鶴での勉強会で話題に挙がったグローバック栽培で、気になる点があったのでメモとして残す。舞鶴の万願寺唐辛子等の栽培者向けに土壌分析と施肥設計の話をしましたグローバック栽培は土から離れ、土耕ではないので、水耕栽培として扱われる。水耕栽培といえば、水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか?ベットを用意して、その上に培地と栽培開始前に資材の調達で費用がかかるが、グローバック栽培は袋詰された培地を地面に置く形式なので、初期...

 

宮城県の肥料関係者向けに施肥設計の話をしました

京都農販のアドバイザーとして、宮城県の肥料関係者向けの施肥設計の話をしました。普段お話をさせていただいています基肥設計の背景にある考え方の話をしました。施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるお互いに向上できればと思います。

 

仙台市内で肥料関係者向けに施肥設計の話をしました

京都農販のアドバイザーとして、仙台市内のセミナールームで肥料関係者向けの施肥設計の話をしました。お互いに向上できればと思います。

 

土壌分析アプリSoil3 on SOY Shop

以前から開発していた土壌分析アプリSoil2ですが、調査を兼ねて大幅に改修してSoil3を開発しました。※Soil3はSOY Shopのマイページの拡張として動作します土壌分析アプリsoil2 by GoSoil3でできることをまとめると、事業所や各ほ場を登録し、住所、面積やGoogle Mapsと連動して、位置情報とストリートビューの向きを設定する。これによりアプリを介して畑の土の色や周囲の情報を現地に行かずともある程度把握することができる。...

 

熊本JAやつしろの栽培者向け勉強会で施肥設計の話をしました

縁あって、農業県、熊本のJAやつしろで栽培者向けの肥料の勉強会の講師として呼んで頂きました。※京都農販の技術顧問という立場で呼ばれています。JAやつしろ - 八代地域農業協同組合 -JAやつしろでは養液栽培やシステム化の方向に向かいつつある時で、ロックウールによる栽培も増えつつあるところではありますが、土耕 + 養液栽培であれば元肥の重要性は高いです。元肥を見直し、肥効のパフォーマンスを高めて秀品率向上に貢献できれば幸いです。勉強会を開催していただいた...

 

鹿児島中央で肥料関係者向け勉強会で施肥設計の話をしました

京都農販のアドバイザーとして、鹿児島中央付近のセミナールームで肥料関係者向け勉強会で講師をしました。テーマは京都農販での基肥の施肥設計での背景にある考え方を主題として話し、メジャーな肥料の残留性を肥料名から判断するといった内容を副題としています。設計時にどのような理論を採用しているかを明確にすることによって、フィードバックを効率的にしつつ、新技術の採用の判断も的確に行えるようになります。これらの話を元にお互いに切磋琢磨し、理想の手というものを探っていければと思...

 

土壌中の腐植量はどのように測定されているのか?

基肥の自動計算に挑戦してみるで基肥の自動計算の要素の一つの腐植がどのように測定されているか調べる必要がある。というわけで、腐植の測定法でどのようなものがあるか調べてみた。土壌中腐植物質の簡易測定方法の開発 - 群馬県立産業技術センター研究報告(2010)という論文が検索に引っかかった。※以後の画像は上記の論文からの引用腐植の測定方法の前に腐植の構造を見ておくと、あくまでモデルですが、上記のような構造になっている。複雑な構造の末端にはカルボキシル...

 

栽培と畜産の未来のために補足

栽培と畜産の未来のために2前回の内容を読んだという前提でいきなり補足どの家畜の排泄物に問わず、家畜は穀物の飼料を食べる。穀物の中には貯蔵性リン酸があって、家畜糞堆肥で土作りを行うと、続・もう、牛糞で土作りなんて止めようよEC値の他にリン酸の数値も極端に高くなる。貯蔵性リン酸ということだけあって、貯蔵性が高く土壌でもなかなか分解されにくい。つまりは、家畜糞 → 緑肥で家畜糞のデメリットを回避しつつ土作りをしたとしても、EC値は問題なくできたとしてもリン酸値...

 

アンモニア態窒素を使うときは根を意識すべき?

土壌のCECはどうやって測る?CECを測定するとき、標本の土に対して、一度酢酸アンモニウムで土に付いているミネラルをアンモニウムと交換する。塩化カリウムで再度交換して、はがれたアンモニウムを定量するとあった。ここでいう交換というのは、陽イオン交換を指すわけで、(H+は有機酸を意味しています)土壌に吸着されていた要素をはがして、植物が土壌の肥料分を吸収する時と同じ原理を利用している。マイナス増やして、大事なものを蓄えろ根酸が炭酸塩を溶かすとなるとだよ。酢酸ア...

 

土壌のCECはどうやって測る?

土壌中のカルシウムの測定法土壌分析のグラフを眺めていた時、ふとCECはどうやって測定しているのだろう?って思ったので、測定方法を読んでみた。とその前に、CEC(保肥力)が何なのか?の記事を書いておく。マイナス増やして、大事なものを蓄えろ土壌中でミネラル(陽イオンの養分)をどれだけ保持できるか?の値ね。で、測定方法は陽イオン交換容量(CEC)の測定原理陽イオン交換容量は土壌のもつ陰イオン電荷の総量をあらわすものである。この測定は、酢酸...

 

土壌中のカルシウムの測定法

続・もう、牛糞で土作りなんて止めようよ前回、土壌中のリン酸の量を測定する方法を記載した。その際に土壌中のリン酸はリン酸イオンの測定、つまりはリン酸イオン濃度を測れるだけで、有機態リン酸の量は測れないらしい。今回はカルシウムの測定はどんな感じなのか?調べてみる。カルシウム(石灰)の測定は交換性石灰の測定原理OCPCはアルカリ性でCa2+と錯体を形成し、紫赤色を呈するのでこれを測定する。本法は 8-オキシキノリンを添加することにより、Mg2...

 

続・もう、牛糞で土作りなんて止めようよ

土壌分析アプリsoil2 by GoGo言語で書いてみた土壌分析の結果を表示するアプリ試運転の為にいくつかサンプルを入れていたところ、そこらに出回っているエクセルシートの計算式と同じようなグラフになった。ということで、牛糞で土作りをして、鶏糞主体の肥料で追肥しているもう、牛糞で土作りなんて止めようよ塩噴いている土壌の数値を突っ込んでみた。(サンプルはこの土壌の悪かったところから採取)すると、青いグラフが測定値で、グレーのグラフが各要素の...

 

土壌分析アプリsoil2 by Go

最近、土壌分析の各値が植物学的にみてどのような影響があるのか?という話をする機会が増えた。(土壌分析の話ではない)土壌分析で施肥の癖を知る話はしたはいいが、土壌分析を行う人が増えると何かと大変らしい。土壌分析の測定後の入力が手間らしく、それを軽減できたらもっと行う人が増えるだろうと。ということで、各値を入力したら、こんな感じでグラフ化するWebアプリを開発しました。(公開形式については身内のみ公開にする予定です)...

 

土壌分析で施肥の癖を知る

かね正アグリシステムさんで土壌分析についての話をさせていただきました等で土壌分析の話をさせていただいていますが、土壌分析自体、あまり意味のないものだと思っています。いや、思っていました。理由は、土壌分析で畑の状況を把握するということをよく言われるが、統計学を少しでもかじったことがある人なら絶対に思うはず。畑って広いでしょ。広いところでデータをいくつかとってそのデータの標準偏差をみてデータの信ぴょう性を確認して…いやいや、一枚の畑で何個データを取れば、統計的に正しい数値を...

 

ECはどれくらいから警戒するべき?

お~いお茶のEC値は0.6S/mらしいEC値、それは土壌にどれくらい肥料分が残っているかを調べる指標だということは分かった。ここでいう残留肥料は水に溶けていて、イオンになっているものの濃度ね。ということは、炭酸石灰(石灰石)といった鉱物は測定の範囲外なの?という質問が出てくると思うけど、おそらくイエスだろう。でね、知らない間に溜まっている石灰EC値が高すぎると、こんな感じで土壌の浸透圧が高まって、ここにいる植物は土から水を吸...

 

お~いお茶のEC値は0.6S/mらしい

測定器があれば測定したくなるのが人の心情というもので、土壌のEC値を測る器械があったので、持ち主である京都農販の方が伊藤園のお~いお茶にECメータを突っ込んでた。驚くべきことにEC値はなんと0.6S/m!高い、高い!と軽く盛り上がったけど、こんな感じで色の付いた水溶液だ。冷静になって考えたら当たり前のことだよね。って、何か置いてきぼり感のある文章を書いてしまったけど、そもそもECって何だよね?EC値というのは電気...


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