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プログラミング教材開発
大阪府高槻市原地区で肥料教室を開いています
検索キーワード:「土に還す」
 

川底や湖底に沈んだ落葉はどうなるのだろう?

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川底や湖底に沈んだ落葉は、水生昆虫の幼虫であるカワゲラ、トビケラ、ガガンボなどが食べて分解します。これらの昆虫は「破砕食者」と呼ばれ、秋から春にかけて活発に活動し、落葉を細かく砕いて消費します。ただし、水中の落葉を分解する生物は少なく、湖が土砂や有機物で埋まる可能性はゼロではありません。

 

稲わらの腐熟の為に石灰窒素の施用という謎

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稲作では収穫後の稲わらの土壌還元が地力向上に重要だが、腐熟促進に石灰窒素を使う方法に疑問が提示されている。石灰窒素はシアナミドを含み、土壌微生物への影響が懸念される。稲わら分解の主役は酸性環境を好む糸状菌だが、石灰窒素は土壌をアルカリ化させる。また、シアナミドの分解で生成されるアンモニアが稲わらを軟化させ、速効性肥料成分が増加し、作物に悪影響を与える可能性も指摘されている。さらに、カルシウム過剰による弊害も懸念材料である。これらの点から、稲わら腐熟への石灰窒素施用は再考すべきと提言している。

 

トウモロコシの根から強力な温室効果ガスの発生を抑える物質が発見された

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東京新聞の記事は、食肉生産に伴う温室効果ガス排出問題を取り上げている。牛肉1kgの生産には二酸化炭素換算で約27kgの温室効果ガスが排出され、これは鶏肉の約7倍、野菜の約270倍に相当する。家畜のげっぷや糞尿からのメタン、飼料生産・輸送、森林伐採などが主な排出源だ。食生活の変化、特に牛肉消費の削減は、地球温暖化対策に大きく貢献する。国連は肉の消費量を週2回に抑えるよう勧告しており、代替タンパク質の開発も進んでいるが、消費者の意識改革と技術革新の両輪が必要とされている。

 

秋の荒起こしから秀品率の向上のポイントを探るの続き

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高槻の原生協コミュニティルームで行われたレンゲ米栽培の報告会では、レンゲの土壌改良効果に焦点が当てられました。レンゲは窒素固定により土壌への窒素供給を助け、化学肥料の使用量削減に貢献します。また、土壌の物理性改善にも効果があり、透水性や保水性を向上させます。これは、今回の記事で問題視されている荒起こしによる土壌の弾力低下やガス交換能の低下といった問題への解決策となり得ます。さらに、レンゲは雑草抑制効果も持ち、無草化による土壌有機物減少を食い止める可能性も示唆されました。つまり、レンゲの活用は、化学肥料や家畜糞に頼らない持続可能な稲作への転換を促す鍵となる可能性を秘めていると言えるでしょう。

 

余分な養分は緑肥に吸わせろ。石灰過多の場合

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土壌分析で高ECやリン酸過剰を示した場合、緑肥を栽培しすき込むことで改善が見込まれる。緑肥は土壌に高密度で根を張り巡らせ、リン酸などを吸収する。すき込み後は団粒構造の形成に寄与し、過剰分の悪影響を軽減する。しかし、炭酸石灰については、緑肥によって消費されるものの、植物体内でカルシウムは繊維質強化や酵素活性に利用され、最終的には土壌中に戻ってしまう。ミミズの働きで炭酸塩として再固定されるため、窒素やリン酸ほど顕著な減少は見られない。ただし、緑肥栽培による土壌物理性の向上、特に排水性向上により、過剰なカルシウムイオンが土壌深層へ移動する可能性がある。緑肥栽培は、硫酸石灰過多にも効果が期待できる。物理性の向上は、様々な土壌問題の解決に繋がる。

 

エノコロを見て思い出した師の言葉の先にあるもの

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エノコロの繁茂を見て、師は次作の豊作を確信していた。イネ科C4植物のエノコロはケイ酸を多く含み、土壌にケイ酸を含む有機物を還元する。これは土壌有機物の蓄積モデルに合致し、地力の維持に貢献する。師の畑は関西特有の真砂土で、粘土が少ないため有機物蓄積には不利なはずだが、師は高品質な作物を収穫し続けた。その秘訣は、エノコロのようなイネ科植物を育て土に還すルーチンを確立した点にある。この手法は土地を選ばず重要であり、師はそれを私に示してくれた。この話は畜産問題にも繋がるが、それはまた別の機会に。

 

牛糞堆肥は新規就農者を安定へと導くはず

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劣悪な環境の畑で牛糞堆肥の効果を検証した結果、牛糞が植物の発芽・生育を促進する効果を持つことが示唆された。耕起・畝立て後に牛糞を施用した箇所でのみ雑草が発芽・繁茂し、未施用箇所は発芽すら見られなかった。このことから、牛糞は劣悪な土壌環境でも植物の生育を可能にする効果があると考えられる。 通常、牛糞堆肥による土壌改良は時間対効果が低く、推奨されない。しかし、耕作放棄地など劣悪な環境の畑では、安価で大量に入手できる牛糞と木材チップ、センダングサを組み合わせることで土壌環境を改善し、新規就農者でも安定した収穫を得られる可能性がある。この知見は、新規就農者支援だけでなく、木材チップや家畜糞の焼却処分問題の解決にも繋がる可能性を秘めている。

 

センダングサは開拓する

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師は1haの畑に木材チップを1600トン投入という常識外れの手法を用いた。通常、木材チップ過多は微生物が養分を消費し作物の生育を阻害すると考えられるが、3年以内に土地は安定し、豊かな土壌へと変化した。 この変化の立役者はアメリカセンダングサ。窒素飢餓が予想される環境下で繁茂し、強靭な根で大きな木片を貫通。脆くなった木片は容易に微生物分解が可能となり、土壌化を促進した。 センダングサは養分競争に勝ち、木片を破壊し土壌化を加速させる"開拓者"だった。有機物分解には微生物だけでなく、センダングサのような植物の物理的介入が不可欠であることを示唆する事例である。この経験は後に役立つという。

 

クローバの根圏で起こっていること

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木質資材は土壌改良に有効だが、分解が遅く扱いが難しい。しかし、クローバーは木質資材上でも旺盛に生育し、その根圏には木質資材を分解する菌類が豊富に存在する。写真からも、クローバーの根に菌糸がびっしり付着し、根元にはキノコが生えている様子が確認できる。これはクローバーが菌類と共生関係にあり、菌類が木質資材を分解することで土壌改良を促進していることを示唆している。つまり、クローバーを植えることで、木質資材の分解が促進され、土壌の排水性と保水性が向上する。このメカニズムは、他の植物の生育にも好影響を与え、土壌環境の改善に繋がる。

 

魚の骨を大地に挿す

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土壌分析でリン酸値が高い場合、次作の生育に悪影響が出る可能性があるため注意が必要です。リン酸過剰は、鉄や亜鉛などの微量要素の吸収阻害を引き起こし、生育不良や奇形につながる可能性があります。また、リン酸過多は水質汚染にも繋がり、環境問題を引き起こす可能性も。 対策としては、リン酸吸収量の少ない作物の選定、リン酸肥料の施用量削減が有効です。土壌pHの調整も重要で、適切なpH範囲を維持することでリン酸固定を抑制し、過剰吸収を防ぎます。さらに、堆肥などの有機物施用は、土壌のリン酸保持力を高め、過剰なリン酸の流出を抑制する効果が期待できます。 土壌分析の結果を適切に解釈し、次作の栽培計画に反映させることで、健全な生育と環境保全を両立させることが重要です。

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