Modris Baum - http://www.mindat.org/photo-277529.html, パブリック・ドメイン, リンクによる
アロフェンのCECとAECまでの記事で塊状の粘土鉱物のアロフェンについてを見てきた。
パブリック・ドメイン, リンク
アロフェンは造岩鉱物の一種である長石が風化することで生成されるそうだが、もう一つ重要な一次鉱物がある。
その一次鉱物というのが火山ガラスであるが、火山ガラスという名称からどんな形状をしているのか?がピンとこないので、整理してみることにする。
最初に火山ガラスの定義を挙げると
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火山ガラスは、急速に冷却されたマグマのアモルファス(非晶質)生成物である。すべての種類のガラスと同様に、密接に充填され高度に秩序立った結晶と高度に無秩序なガスの間の中間の物質の状態である。火山ガラスは、非顕晶質系(細かい粒状)火山岩の間隙物質または石基物質を指すこともあれば、いくつかの種類のガラス質火成岩のいずれかを指すこともある。
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であるそうだ。
最も一般的な火山ガラスが、
黒曜石とは何だろう?等の記事で触れた黒曜石になるらしい。
定義に急速に冷却されたマグマのアモルファス(非晶質)生成物という記載があり、黒曜石の他にこの条件を満たすものとして、
軽石がある。
これはケイ素の割合の多い酸性岩が急速に冷やされ形成された石である。
生活で身近にあるガラスとイメージがかけ離れているが、軽石も火山ガラスに分類されるそうだ。
この軽石が風化すると粘土鉱物のアロフェンになる?
ちょっとイメージが難しいなということで、軽石が風化するのか?ということを調べてみたら、アロフェン・イモゴライト質軽石を用いた湖沼浄化で軽石が風化するとアロフェンに変化すると記載されている。
更に検索をしてみたら、風化火山灰のふしぎな世界 - 自然科学のとびら Vol.11, No.2 - 神奈川県立 生命の星・地球博物館で軽石の風化についての記載があり、軽石が風化すると茶色い粘土に変化している。
今回の内容でふと思ったことがある。
堆肥の熟成中に水気が多く悪臭を放っている箇所に極力粉砕した軽石を混ぜたら、軽石が堆肥由来の茶色い水と反応して、団粒構造の形成が促進して堆肥の質が向上するのではないか?
軽石の処理に困っている報道も良く見かける。
軽石がアロフェンの供給源となれば、引く手数多の資材になるはずだ。