稲作を二次代謝物の観点から眺めてみるとの記事で、イネのアレロパシーについて調べた内容を記載したが、合わせてフェノール性アミドという二次代謝物がトビイロウンカの致死率を高めるという内容も記載した。
気になって見たので、これらのキーワードで検索をしてみたら、研究紹介 | 植物・昆虫間相互作用グループ|岡山大学 資源植物科学研究所/大学院環境生命科学研究科という素晴らしいページに辿り着いた。
要約するとウンカやヨトウに対して防御を示すフェノールアミドことフェルロイルプトレシン or p-クマロイルプトレシンがあって、これらはジャスモン酸の前駆体のOPDA(12-oxo-phytodienoic acid)によって誘導されるとのこと。
フェルロイルプトレシン | 化学物質情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
p-クマロイルプトレシン | 化学物質情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
用語を呪文のように並べたけれども、p-クマロイルプトレシンの方で、リグニンの合成の際に触れるクマル酸を基に合成されているであろうことがわかるので、そこから色々と予想を立てる事が出来るようになる。
稲作での土壌の劣化はクマル酸の合成に関与する微量要素の欠乏を招くわけで、いろいろと尾を引くという事がより強固となった。