レンゲ米の畑の一つが先週あたりから急速に生育をはやめ、しかも葉色は緩やかに濃くなっている状態になっている。

葉の色が濃いイネはいもち病に罹りやすい


上の写真のレンゲ米のイネは周辺のイネと生育状況では大差ない状況となっている。

元JAの営農指導員曰く、上の写真の水田の株は比較的茎が太く見えるそうだ。


中干しによって土壌中の窒素の形態とかが変わったのはなんか影響があるのかな?といろいろな想像をしてしまうが、今は適切な判断をするために知識不足を埋めることが先決なので、前回のイネの分げつについてを知ることが大事に引き続き、分げつについて更に見ていく。




知るべき内容は主に2つだと考えている。

後発で発生する分げつは収量に良い影響を与えるのか?

イネの花芽分化はいつか?


2つとの似たような内容ではあるが、生育が緩やかな状況で、さぁこれから生長だ!というタイミングで実は花芽分化が起こっていたら、生長の見込みがなくなるのでイネの花芽分化はおさえておきたい。

※花芽分化は栄養生長から生殖生長に切り替わることで、似たような用語で花芽形成があるが、これは花の器官が形成される時期を指す

あの木は寒さに強いのかもね


まずは後発で発生する分げつは収量に影響を与えるか?でなぜそれを気にするのか?というと、稲作の教科書で有効分げつと無効分げつという言葉があり、中干し前に発生したシュートを有効分げつと呼ぶことが多く、中干し後のシュートを無効分ぶつと呼ぶことが多い。



今の傾向だと、レンゲ米は生育が緩やかであるが、気候条件は他の水田同様、緩やかに変化なんてしてくれない。

有効分げつを形態学的に理解しておくことは品質向上において絶対に有利になるはずだから、分げつについて丁寧に見ておく。


大江真道 分げつについて 日本作物学会紀事 第77巻(2) 2008によると、イネの生育で分げつ盛期というものがあり、その時発生した分げつは有効となり、それより後に発生した分げつは無効となる。

最初に発生した分げつを1次分げつとし、1次分げつから発生した分げつを2次分げつとする。

2次分げつから発生したものを3次分げつと高次の分げつが発生し、高次であればあるほどその分げつは無効となる。


全分げつ中の有効分げつ数の割合を有効分げつ歩合と呼ぶらしいが、この歩合が高い程、収量、肥料の利用率、群落環境(病気になりにくい)のうえで優れるらしい。


分げつからも発根するので、おそらく有効無効の形態的な違いは分げつの発根の有無であるはずだ。

不定根が発根した分げつであれば穂が実り、高次の分げつは不定根が発生せず穂が形成されない。

不定根は最後の手段


ここで気になるのが、無効分げつから有効分げつへ養分転流はあるのか?だけれども、無効分げつが良く書かれていないことから、おそらく有効分げつへの養分転流はないのだろうな。

※有効分げつから無効分げつへの肥料分(主にミネラル)の移行はあるはず


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水稲の主要生育ステージとその特徴 - 農研機構