ハウスミカンの木の下には腐朽菌がいないのか?の最後で師と播種した緑肥のことを思い出したと記載した。
今回の話は写真が無いのだけれども、前に某所で切り開いた際の土砂を畑に大量に入れたことで秀品率が激減してしまったところがあって、その畑での栽培は諦め、半年間全面緑肥にしたところがあった。
その時に選んだ緑肥というのが、
エンバクと
(アルサイ)クローバの混播だった。
アルサイクローバというのは、シロクローバとアカクローバのちょうど中間あたりのクローバで、
シロクローバがランナー性で横に伸長するのに対し、アカクローバが直根性で上に伸長する。
アルサイクローバはちょうどこの中間で、ランナー性はなく、アカクローバに側根が繁茂しやすいという特徴が加わったもの。
花もアカとシロのちょうど中間だと思えるような色であった。
このエンバクとクローバの混播が思った以上にハマって、先にクローバが繁茂して、エンバクを覆うと思ったところ、クローバの間からエンバクが出てきて、
こんな感じで、エンバクが色鮮やかに繁茂している下で、クローバが横に広がるように繁茂していた。
山を切り崩した時の土砂というものは、人が思う以上に草というものが生えなくて、もちろん作物がうまく育つということは無い。
そんな土地が目の前に10反(1ha)程あり、緑肥であっても肥料を入れている余力なんてなかった。
排水性の改善が急務な畑であったので本当はイネ科のエンバクに頼りたかったのだけれども、草が思うように生えてくれない土質でエンバクのみを播種するのは不安だった。
そこで、荒れ地でも育ちやすいクローバを混ぜて播種してみようと思い立ったわけで、これが思った以上の成果となった。
話はハウスミカンに戻って、ここでは落ち葉がなかなか土に還らないという問題があるのだが、おそらくその要因は落ち葉を分解する菌が少ないからだと予想していて、外から木質資材を持ち込んでクローバを育てれば解決すると思うのだが、連作によりECが溜まっている兆候も見られたので、おそらくクローバにとって生育が難しい環境である可能性が高い。
そんなことが頭に浮かんだ時に、
事前にイネ科の緑肥でECの改善が頭に浮かび、イネ科の緑肥とクローバの混播が思い浮かんだ。
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