内在性レトロウィルスについてを知るの続きまでの記事で、最近世間を騒がせている新型コロナウィルスから、感染症対策としてのワクチンを経て内在性レトロウィルスまで見てきた。
ここまでの記事を経てどうしても触れておきたい内容があったので、今回はその内容に触れる。
書くことによって自身の理解が整理されるから触れるのであって、話の内容の質は高くないという前提で読み進めてほしい。
ウィルス発がんというものを知った。
詳細に入る前にWikipediaに記載されている内容を抜粋してみる。
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腫瘍ウイルスはウイルスのうちで腫瘍形成に関わっているウイルス。がんウイルスとも呼ばれる。その多くはDNAウイルスまたはレトロウイルスであり、プロウイルス化した際にがん遺伝子が活性化される。
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※腫瘍ウイルス - Wikipediaより一部改変して抜粋
先に抜粋内のプロウィルスという用語に触れておくと、ウィルスが宿主の細胞に感染した際に、自身のDNAを宿主のDNAに組み込まれた状態を言う。
上記の内容は内在性レトロウィルスについてを知るの記事で触れた。
株式会社南江堂から出版された生命科学のためのウイルス学 感染と宿主応答のしくみ,医療への応用でとあるDNAウィルスの話題があったので整理してみる。
前提の話として宿主側の細胞分裂がある。
高校生物の教科書で見かける上のイラストのようなもの。
このイラストに合わせて細胞周期というものも合わせて学ぶが、ウィルスを理解する上でこの細胞周期が重要になってくる。
上の図の上部の真ん中付近で、DNAの複製が行われる。
この複製の時期をS期というが、今見ようとしているウィルスは自身の増殖のために宿主細胞のS期に発現する酵素を必要とするらしい。
そこで宿主細胞に感染したウィルスは宿主細胞に対して、細胞分裂のS期でい続けてもらうように働きかける。
これは宿主細胞にとって細胞分裂という大仕事が終わらない、更には意図していないものが合成され続ける事を意味する。
がんの話題でよく見かけるような上の状態になるのだろうなと。
もう一つ考えられることがあるけれども、それは次回にする。
- 続く -
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