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写真:シイタケのシイは何だ?の記事より


今回はシイタケ菌は何故硫安が多いところでは不利になるのか?の続き。

前回の記事で、シイタケ菌は拮抗するトリコデルマに対して、直鎖アルコールを合成している可能性があると記載した。


次に気になるのが、直鎖アルコールとは具体的に何だ?ということだけれども、その前にちょっと脱線。


直鎖アルコールと一緒に香り成分についての記載があったのだけれども、それについて触れておきたい。




シイタケの香り成分の一つにレンチオニンというものがあるそうだが、その構造というのが


Lenthionine-2D-skeletal


で、硫黄の占める割合が多い。

こんなにも大量に硫黄を使用する化合物を見たのは始めてかもしれない。


このレンチオニンだけれども、人体においても良い効果をもたらすらしい。

レンチオニン - Wikipedia


この構造を見たときに、硫黄過剰の土壌の解決策になるかもと頭に浮かんだけれども、白色腐朽菌であるシイタケ菌が、栽培土壌で都合良く動いてくれるのかな?という疑問もある。