前に投稿した白色腐朽菌とトリコデルマの戦いの記事で気になる事がある。
写真:シイタケのシイは何だ?の記事より
シイタケの天敵でトリコデルマがいるが、シイタケ菌とトリコデルマがいる培地で、糖が多いとシイタケ菌が優位になり、無機窒素(硫安)が多いとトリコデルマが優位になる。
これは一体どういうことなのだろう?
トリコデルマは無機窒素を活用できるのか?
本件に関して、生成AIのGeminiに質問をしてみたところ、特定はされていないが、5種類の直鎖アルコールという返答があった。
このキーワードを元にして検索をしてみたところ、三浦進 - 新規作出シイタケ菌株の栽培に関わる基本特性 - 石川県林試研報 30:31〜36(1999)にたどり着いた。
ただ、5種類の直鎖アルコールの詳細の記載はない。
Geminiに再度質問をしてみても、5種類の直鎖アルコールに関しての研究報告がないという返答だった。
合わせて、下記のような返答があった。
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シイタケ菌がトリコデルマ菌との拮抗で合成する直鎖アルコールは、おそらく炭素数が比較的多く、場合によっては不飽和結合を持つことで、トリコデルマ菌の生育を阻害する作用を発揮すると考えられています。
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今回の内容でわかったことがある。
シイタケ菌は糖が多ければ、トリコデルマの生育を阻害出来る直鎖アルコールをたくさん合成出来ることになる。
ここで一つ疑問になるのが、硫安の添加によってトリコデルマが優位になるのは、硫安が直鎖アルコールの合成に関する酵素か、もしくは直鎖アルコールに直接作用して無効化しているのか?
ここらへんが今の知識レベルでは判断出来ない。
直鎖アルコールから理解していく必要がありそうだ。