ワインの熟成から土の形成を考えるまでの記事でワインの醸造からポリフェノールの化学反応の話題を見てきた。
その時に参考にした本は、
河出書房新社から出版されている新しいワインの科学という本だ。
この本は大きく分けて3部構成になっていて、
最初の部がワインの原料となるブドウの栽培に関すること
次の部がワインの発酵と熟成
最後の部がワインの健康効果となっている。
このブログでは最初に二部の内容から話題に挙げている。
今回はブドウの栽培から得られる知見について整理してみることにする。
ブドウの栽培にもワインの熟成に匹敵する人類の英知が詰まっている。
ワインを語る上で重要な要素としてテロワールというものがあるらしい。
ワインは発酵や熟成方法ももちろん大事なことは今までの記事から安易に分かるけれども、
原料となるブドウの品質ももちろん大事になってくるはずだ。
テロワールというのは難しい解釈であるけれども、
どこで獲れたブドウかによってワインの品質が異なり、その地域性のことをテロワールと呼ぶらしい。
※地域性の解釈は畑単位と非常に細かい
テロワールは個々に解釈が異なるので、一概に何がテロワールか?は言えないけれども、
Wikipediaを参考にすると、人の制御を超えた自然の要素を気にしているとある。
主に気象条件、土壌の質、地形やそばで育っている植物等がテロワールに当たる。
テロワールに該当するか?は定かではないけれども、
他の用語としてミネラル感というものがある。
このミネラル感はおそらく畑の地質的な要素ではないかと考えられている。
科学を愛する者は用語が揃うとその用語の詳細を知りたくなると勝手に思っている。
テロワールとミネラル感という二つの用語があれば、それを追求する人がいてもおかしくない。
冒頭で紹介した本にはこれらの用語を追求した記述が記載されていて、その内容があまりにも衝撃であって、他の作物でも参考になるものであった。
これからテロワールとミネラル感について触れていくことにしよう。
-続く-