前回のトマトの一本仕立ての記事を踏まえて、今回の内容へと続ける。

トマトの木を一本仕立てにすることで、光合成能が高い下の葉に適切に太陽からの光が届き、秀品率が向上すると思いきや、ここで一点気になる事がある。


気になることの話題を挙げる為に、高校生物あたりで習う植物ホルモンのオーキシンについて触れる事にする。


オーキシンといえば、


脇芽の発生は先端が抑えてる


地上部の頂点で合成されて、頂点よりも下の脇芽の発生を抑制している。

オーキシンの他の働きとして、維管束の形成と側根の発生を促進している。


脇芽はいずれ一本の枝になり、その頂点でもオーキシンが合成され、側根の発生を盛んにする。


側根が積極的に発生すれば、


最初に疑えというぐらいカリウムは大事


根の先端の表面積が増し、光合成の質の向上や耐性に関与する金属系の要素の吸収は盛んになる。

これらを踏まえると、一本仕立てにすると上記の内容とは逆になり、金属系の要素の吸収が難しくなる。


綺麗に仕立てられたトマトの木で、光合成が最も盛んに行われるであろう一番下の葉で、



先端が巻いている箇所を頻繁に見かける。

葉の縁が巻くのは、窒素肥料が過多の時という指標だけれども、窒素とカリの吸収のバランスが崩れた時に軽微なカリ不足になって、浸透圧の調整が難しくなった可能性も高い。


これが側根の発生の低下による金属系の要素の吸収の低下なのか?

そもそも土壌の劣化によりカリ自体が少なくなっている事に因るものなのか?

野菜の美味しさとは何だろう?カリウム

トマト栽培の土作り事情


どちらにしろ、仕立てる事によって発根量は抑えられてしまうわけで、金属系の要素の吸収は難しくなっていると見て良いはず。

今回の内容から見ても、根からの吸収が期待できない以上、葉面散布は大事になるのだろう。

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