前回、二対の対立遺伝子についてを記載した。
両親ともAaBbの親から生まれた子供は、
9 : 3 : 3 : 1の割合で形質が異なる。
それをナズナに当てはめてみる。
ハート型とやり型を今までの記載方法で当てはめてみる。
ナズナの特徴として、
AとBが同じ働きをしており、
どちらも優性であればハート型、劣性であればやり型となる。
どちらかが優性であれば、ハート型となる。
つまりは、
AB | Ab | aB | ab | |
---|---|---|---|---|
AB | AABB | AABb | AaBB | AaBb |
Ab | AABb | AAbb | AaBb | Aabb |
aB | AaBB | AaBb | aaBB | aaBb |
ab | AaBb | Aabb | aaBb | aabb |
色付けされている両方の形質が劣性の子孫のみやり型となり、
それ以外のどちらか一つが優性であるものはハート型となる。
まとめると、
AB : Ab : aB : ab = 9 : 3 : 3 : 1
となるが、
AB、AbとaBがハート型となり、
abのみがやり型となる。
と言うことで、
ハート型 : やり型 = 15 : 1
となる。
このような遺伝子を同義遺伝子と呼び、
今まで見てきたいろんな遺伝子は、
今回の様なタイプが多かった。
植物ホルモンが関わってくると、
劣性で発現しなかったということになって致死だから、
いろんな遺伝子が補完しあって生命を維持する
遺伝学というものは難しい。