バーミキュライトを購入した。
JAの職員に渡される施肥診断技術者ハンドブックによると、バーミキュライトは雲母由来の板〜薄板状の二次(粘土)鉱物となっている。
モンモリロナイトと同じ2:1型鉱物と呼ばれ、保肥力が半端無く高く、保水力も高い粘土鉱物として扱われている。
でもさ、上の写真は全然粘土に見えないよね。
まぁ、細かい粒子が合わさってあの形状になっているなら、粘土だと言えなくもないか。
(薄)板状だと言われれば、そう見えるし…
学生の頃、講義で、バーミキュライトは蛭石(ひるいし)を高温で膨張させたものという風に習ったんだよね。
何が正しいのだろうとよくよく見てみたら、雲母が風化してできたものが蛭石らしい。
確かに蛭石を英語でバーミキュライトと呼ぶらしいし、そうなんだろう。
黒雲母の化学組成はK(Fe,Mg)3(AlSi3O10)(OH,F)2で
蛭石の化学組成はMg1-x(Mg,Fe,Fe3+,Al)3(Si,Al)4O10(OH)2・4H2O
※黒雲母は草思社の楽しい鉱物図鑑より、蛭石は下記のURLより
この化学式から風化によって鉄とマグネシウムの供給源となりつつ、保肥力と保水性は向上する可能性があるということがわかる。
とはいっても、バーミキュライトは比較的高い資材なので、露地ではなかなか手を出しにくいね。